『Fate/Apocrypha』から学ぶ!一番わかりやすい『FGO』原典紹介(後編)

■黒のアサシン:切り裂きジャック(イギリス)

1705_fgo03_04.jpgムービック「きゃらスリーブコレクションマットシリーズ『Fate/Apocrypha』黒のアサシン(No.MT112)」商品紹介ページより

 不謹慎を承知で断言しますが、切り裂きジャックの犯行自体は21世紀の現代からみれば、殺人者としてのスケールや刺激はさほどでもありません。ただ単に「約2カ月の間に5人(人数には諸説あり)の売春婦を、刃物で切り裂くという手口で殺した」というだけです。

 猟奇さでは「墓から盗んだ人間女性の死体を解体し、骨や剥いだ皮を家財道具や衣服に加工していた」エド・ゲインに敵わず、人数では「津山三十人殺し」都井睦雄に遠く及ばず、残忍さでは「ミルウォーキーの食人鬼」ジェフリー・ダーマー以下と、世界に名立たる有名殺人犯と比べればかなり見劣りします。

 では、切り裂きジャックが何故これほどまでに名を知られ、今日まで語り継がれているのかと言えば、犯人が見つからず未解決であるため、犯行の動機さえ明らかではない、世界で初めて認知された「劇場型犯罪」である、第5の殺人の後ぷっつりと犯行が途切れた、現在までに20名以上の容疑者が指摘されている、果てはイギリス王家関与説、フリーメイソンの陰謀論まであるという、通常の連続殺人事件には見られない非常にミステリアスな要素が数多くあるためです。

 特に切り裂きジャックの正体については数々の説と推理があり、切り裂きジャック事件には、今なおそのミステリーに魅了された数多くの熱心な事件研究者(リッパロロジスト)が存在しています。最近では14年(日本語訳は15年発売)に『切り裂きジャック 127年目の真実』というルポルタージュ本にて、著者でもあるイングランドの起業家が私財を投じて調査を続け、DNA鑑定によって犯人を特定した、という発表がなされています(ただしDNA鑑定方法に致命的な間違いがあり、現在再調査が行われているとのこと)。

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