とうとう始まるレッカとリュートの戦争。リンガリンドの歴史が始まって以来の大戦の幕が開く。
レッカではゼツが皆の前で理想の統一国家を作ることを宣言し兵たちの士気を高める。さらに、バインドアッパーをばらまき、今までブライハイトを持っていなかった面々にもチャンスを与える。
シュウに裏切られたことでこの戦いへの思いもひとしおなリンにもバインドワッパーを手に入れさらに高揚する。
一方、リュートではフィーネ姫が自分の二重人格のことを国民に話し、そのせいで戦争に発展してしまったことを謝罪したいと部下たちに相談する。だが大半はこれには反対で、もし話すとしても今ではないと姫をいさめる。
国民は皆フィーネ姫の人柄にほれ込んでおり、それを今暴露すれば勝てるものも勝てなくなってしまう。姫も国民の為と言われれば強行もできず希望を取り下げた。
だが、自分のもう一つの人格が招いた戦争という大変な事態に、大切な国民の生活が壊されてしまうことに胸を痛めた姫はアタリーとエルシャに不安を打ち明ける。
二人はもう一つの人格に打ち勝つことができたフィーネなら大丈夫だと背中を押す。新たな友情が少しずつ育っているようだ。
シュウはブライハイトを形成するのが信念子であることを突き止める。信念子の実態は人間の強い意志に反応して物質化するナノマシンなのだ。このリンガリンドには信念子が満ちているのだ。バインドワッパーも信念子物質化の増幅装置であり、リュートはそれを人工的に作り出している。この秘密を知り、さらにシュウの知識も加わりリュートの実験は格段に進展する。
だが軍師としての才のあるシュウは、リュートには黙って何か思惑がありそうだ。
開戦にあたり作戦会議が開かれ、どこでレッカを迎え撃つか、どこに陣を敷くかが話し合われる。レッカはリュートの三倍の軍を有している。さらにリュートを完膚なきまでに屈服させるのが目的なことを考えると、守りが薄いところをついてくることはないだろう、というのがシュウの読みだ。
だが、守りが薄い場所も心配だという声を聴いて、シュウはその場所をグランエッジャが守ると言い出した。
グランエッジャの住民たちは当初の約束通り身の安全の保障と住む場所は約束されている。そう告げられてもすっかり疑い深い元村長は卑屈な態度。戦争が終わってもこのあたりの溝は深そうだ。
グランエッジャに乗りシーボエ国境に向かう面々。その中でシュウはアロウに「この戦争の原因は君だ」と告げる。今までのリンガリンドはかろうじて均衡を保っていた。そこに突如現れたアロウがそれを壊したのだ。アロウはただただ壁を壊したいという目的のまま動いているが、現状それは難しい。だからシュウはアロウに「このリンガリンドの王になれ」という。
今回の戦争でレッカもリュートもぐちゃぐちゃになる。その隙にこの世界を一つにまとめて世界壁に挑むのだ。アロウはこの話がきにいったのか、反論などせずそれならば、とシーボエの戦いの勝利を目指した。
穴場であるシーボエに、カイが来ると読んでいたシュウ。その読み通り。シーボエにはカイが待ち構えていた。レンはアロウに対しても憎しみが止まらないようで、手に入れたバインドワッパーを用いてブライハイトで迫ってくる。
カイはグランエッジャの中にいるシュウをめがけてやってくるが、シュウもカイの行動を見通して、グランエッジャを旋回させて逃げる指示を出す。
レンのほうが少し有利かと思われたが、アロウは前回対峙してから飛行能力を手に入れていた。この飛行能力がかなりのアドバンテージとなり、あっという間にレンを置いてグランエッジャの元に飛び去ってしまう。
カイはシュウが自分を回避しようとするのを愚弄されていると感じるが、アロウはそれを否定する。カイが簡単に倒せる相手じゃないことを誰よりもしっているからこその 回避である。シュウにとっての真っ向勝負はこの形なのだ。
アロウに振り払われたリンは、生身の体に爆弾を巻き付け自爆してそれにアロウを巻き込もうとする。アロウは安っぽい手段を使うリンを叱り飛ばし、顔を洗って出直してこいと、自らを剣に変えてアタリーとともにカイに挑む。
アタリーとアロウの攻撃でカイのブライハイトは壊れ、カイは意識を失ってしまう。レッカの最強の武人が敗れ、グランエッジャはシーボエを防衛した。
シュウはアロウがカイにとどめを刺さなかったことを咎めるが、アロウはシュウが自分に王様になれといったのだから、リンガリンドの王になるならば、最終的にカイは仲間になるはずだから、殺さなかったのだと説明する。
まさか本当に王になる気だったとは、という気持ちも沸くが、シュウはやはりアロウに興味が尽きないようだ。
果たして戦争はどうなっていくのか? アロウに新しい目標ができたがそれはどのような形で果たされるのか。次回も楽しみだ。
TVアニメ『バック・アロウ』とうとう大戦の幕が開く 第11話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、バック・アロウの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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