アニメ『Dr.STONE』司の石化と大航海時代のスタート第2期11話

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 2クール目もとうとう最終回。司帝国との戦いも終わり、次に向けてどのような流れを作っていくのかと思っていたが、思いもよらない展開がまっていた。

 司帝国の裏切り者、氷月の手先だったほむらも捕らえこの戦いは完全なる決着を迎えた。捕らえた二人をどうするかという疑問もわくが、千空は彼らを処刑したりという選択は取るつもりはない。彼らは科学文明が確立するまで捕らえ、出来上がったものを見せつけてやるのだという。

 その時に裁判でもなんでも起こせばいいというが、その時のことは千空にとってはあずかり知らぬことだ。

 コハクがすべて終わったな、としみじみとするがまだまだ終わったわけではない。科学王国としてはむしろここから始まるのだ。さっそくカセキたち科学バカたちは科学施設作りをスタートする。元司帝国の兵士たちも参加させ、今まで作った実績のあるものを量産させようする。発電所や眼鏡など、今後の生活に必要なものたちは多く作れたほうが都合もいいだろう。

 杠は石化中に破壊さえた破片を集め、組み立て人を復活させる仕事に励んでいた。その中で漫画家が復活し、紙とペンを与えられて漫画を描き、エンタメが復活していく様子が見られた。人が増えると娯楽も必要だ。エンタメという要素が欠けていたストーンワールドにも新たな風が生まれそうだ。

 その様子をこっそり見ていた、陽くん。コウモリのようにあっちについたりこっちについたり逃げ出したりしているうちに戦争が終わっていたので、滝に落ちて記憶がないといってなんとか科学王国に入り込もうとする。杠のやっている石化パズルならできそうだと手伝いを申し出るがかなりの量に辟易してしまう。
 
 それというのも、司が今まで破壊してきた石化像たちのありかを伝えていたからだ。彼は今まで自らの手にかけてきたものたちのことを片時も忘れたことはなく、全部覚えていた。自分が負け、科学王国が勝った今石像たちは無意味な犠牲者になってしまうことを望まないと司は彼らが助かるように救出を望んだのだ。

 彼は氷月の攻撃で致命傷を負い、残る力を振り絞って誰かを助けようとしていた。無血開城を誓った戦いの中で、彼だけが今命を落とそうとしているのだ。

 だがもちろんそれを千空が許すわけがない。彼はまた新しいものを作り出そうとしていた。
それは傷口をふさぐ瞬間接着剤。これで助かるのか、と一瞬喜びそうになるが千空は医者ではない。少しでも延命するための悪あがきだ。臓器を直すためには他の手段を講じる必要がある。

 千空が選んだ別の方法、それは司を石化させるという手段だ。石化した未来に復活液を掛けて脳死が完治したように、石化したことでの治癒能力に賭けてみようというのだ。

 そのために今の体を手術するところからスタートするのだが、このストーンワールドには麻酔もない。霊長類最強という司の強さにかけて麻酔無で手術に挑むことになるが臓器の手術を麻酔無なんて怖すぎる。こっそりのぞいていた未来が卒倒してしまうくらいの恐ろしさだ。

 司を石化するにあたって、大きな疑問がある。そもそも石化はどうやってできるのか。石化を解く方法は見つかったが、そもそもなぜ人類が石化したのかはわかっていない。千空はそれをこれから調べると言い放つ。つまり現段階では司を石化して助けることができないのだ。 

 それをまっている間に司の命が持つはずがない。だから、と千空は司に「俺がこの手でテメエを殺す」と宣言する。

 それは一体どういうことなのか。それは冷凍して殺すというのだ。つまりコールドスリープだ。SFなどでよく聞くあれで司を眠らせその間に石化の方法を探すという。
それを信じて自分に殺されておけと司に伝える。

 今まで作ってきた科学道具の一部を使用し、千空は司コールドスリープ作戦のために大きな冷凍庫を作成した。今まで司帝国にいた元現代人たちはこのストーンワールドで冷凍庫!? とある意味新鮮なリアクションを見せてくれる。

 冷凍庫や復活液が多様できれば現在のストーンワールドの食生活が大きく向上しそうだという話題になる。こうやって現代の技術は出来上がってきたのだということが実感させられる話題だ。

 なんだかんだと色々あったが、冷凍庫は完成した。千空だけを残して他のメンバーは撤収を言い渡される。友達にとどめを刺す場面にだれかがいると話づらいだろうという心遣いだ。

 千空と司は最後だという雰囲気を醸し出さないように、いつものような軽口でくだらない話題を繰り返した。もし宇宙旅行についれていく人を今のメンバーからえらぶなら? という話題にお互い千空は選ばないといい合ったり、司の好みの女性のタイプについて言及したり、初めてあったとき、一緒にライオンと戦ったこと。一緒に食べたキノコのこと。司もあの時の数日がとても楽しかったと静かに微笑みながら目を閉じた。

 これはここで亡くなって、遺体をコールドスリープするということなのだろうか。司をそのまま冷凍庫に入れ未来がそれを見張ることに。

 ここで終わりになるかと思ったが、石化の謎を突き止めて司を起こすという新しい目標が生まれた。千空は司帝国、科学王国のメンバーを全員集めて皆を巻き込んで次の作戦を言い渡した。

 3700万年前に始まった石化光線、これがもし何者かの攻撃でもう一回同じことが起こったらそれこそ人類全滅だ。だからそれを科学の力で突き止めるというのだ。 

 光の発生源は地球の裏側。そこに向かうことを宣言した。ネアンデルタール人だって渡り切ったのだからいけるだろ、という千空だがそれこそ何万年もかけての出来事だ。彼らは頭とハートを使って地球の裏側に向かうのだ。

 千空はそのために全員が乗れるだけの船を作り、世界に飛び出てすべての謎を解き明かす大航海時代をスタートさせると言い切った。

 ストーンワールドで目覚めて2年半。ついに人類の未来にかけたロードマップがスタートする。石化の謎とファンタジーを科学で解き明かしていく第三期、いつスタートかは明言されていないが、ワクワクするストーリーがまっていることは間違いない。開始時期の発表を首を長くして待ちたいと思う。

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