■ユウ役 ほたてさん
はるるん(寿々木はるかさん)とちょっとかぶっちゃうんですけど、私も1人でライブをやっていたので、突然ユウエルっていう2人組になって「やっていけるのかな」と、最初は本当に不安だったんです。最初の頃はすごくぶつかりあったけど、一年間やってみて、喜びも悔しさとかもぜんぶ2倍で。だから本当は舞台上でもう泣かないようにと思っていたんですけど、2人分の苦労といろんなものがこみ上げてきてしまいました。私は1人の力でなんとかしようとするタイプなので、人に頼らなかったりするんですけど、ふたりとか、みんなも良いなって思えるようになりました。
変わらなかったことは「こうしたい」っていう思いの強さ。それであまりにも「こうしてほしい」とか「ああしてほしい」とか言うからみさみさ(脇本美咲さん)にも迷惑かけちゃったかなって思うんです。でもそれで最高のものが見せられたかなとも思うし、そこは良かったかなって思います。
■エル役 脇本美咲さん
今まで活動してきたなかで劇団ドリームクラブでの活動がいちばんお客様の前に出てステージに上がらせていただく機会が多かったので、本番に強くなったっていうことと、腹をくくれるようになりました。あんまり自分のことが好きじゃなかったんですけど、自信が持てるようにもなりました。今のレベルの自分を受け入れてから「次はもうちょっと頑張ろう」ってプラスに捉えられるようになりましたね。でも、それはやっぱり一緒にやってくれたユウ役のほたてがいてくれたからこそですし。彼女も舞台上で言っていましたけど、ユウとエルってキャラがついていなくて、先代の方ともキャラが違って。最初は受け入れてもらえるかすごく不安だったんです。ユウとも何度もぶつかったり、本当にいろいろあったんですけども(笑)。でもファンの方々もあたたかく見守ってくださって、最後はこういう良いかたちでお互いに「一緒にできて良かった」って言って終えられそうなのがすごく嬉しいなと思います。
私はけっこう負けず嫌いなんですけど、変わらないままさらに磨きがかかりましたね。周りに切磋琢磨できる仲間が大勢いるからこそ「ここで止まっちゃいけない、もうちょっと伸びなきゃ」っていういい意味での負けず嫌いを貫いて頑張れたんだと思います。
* * *
以上がキャスト陣からのコメントだ。これまで各キャストを追いかけてきたファン、本公演からキャストを知ったファン。どちらも公演の映像を見直す際、そしてこれからの彼女たちの姿を追う際は気にかけてみると、さらに楽しめるのではないだろうか。
“ドリームクラブ”という原作のある作品の舞台としても、“2.5次元”というジャンルの舞台としても、これ以上ない最高の舞台だった。断言してしまってもいい、1年間の積み重ねとして完成したこの公演では、ほかのどんな舞台でも決して得られない観劇体験を味わった。
生きるって楽しいことばかりじゃないけど、幸せを感じられる場所に出合うことだってある。「劇団ドリームクラブ」というひとつの夢は終わり、ホストガールたちも卒業していったが、彼女たちは違う場所、違うかたちでまた新たな夢を見せてくれることだろう。ピュアな心を忘れず、彼女たちの新しい夢を追いかけてみてはいかがだろうか。
(取材・文/イデア)
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