劇場版アニメ『巨蟲列島』は、飛行機事故によって、とある島へ流れつく高校生たち。同級生たちと合流しつつ、救助を待つことにした彼ら彼女たちを、巨大な蟲が襲う!
昆虫マニアの主人公・織部睦美は、持ち前の昆虫知識を生かし、サバイバルに臨む……といったあらすじの物語で、無理やりまとめれば、インセクト・パニック・サバイバルホラーとでも言いましょうか。
原作:藤見泰高、作画:REDICE→廣瀬周の手掛ける同名マンガが原作。秋田書店のコミック配信サイト「チャンピオンクロス」、その後「マンガクロス」で連載されていた作品です。昨年6月に発売されたコミック6巻にはOVA同梱版も用意されました。
今回の劇場版は、そのOVAを一部引き継いだ作品のようです。総監督:高橋丈夫、脚本:森田繁、キャラクターデザイン:森田繁、アニメーション制作:パッショーネと、主要スタッフもOVAと変更ありません。
エロありアクションあり&昆虫まみれで、B級&パニックホラー映画がお好きな方にはたまらない設定だと思います。OVAにも興味があったのですが、収録30分弱で4600円(税別)はちょっと……TVアニメ化しないかなと、期待していたのですが、まさかの劇場化。喜び勇んで鑑賞してまいりました。
■こだわりの昆虫描写はリアル
睦美をはじめとする高校生たちは、島でなぜか巨大化した巨蟲たちに次々と餌食とされていきます。恐竜や怪獣、猛獣などに人間が捕食される映画やマンガはいくらでもありますが、昆虫というのは珍しい。
それだけに、昆虫描写は大事になってきます。今作ではCG。高クオリティーとは言いがたいですが、いい感じに不気味だし、羽音や細かい動きは細かいところまで、凝っているんだろうなと伝わります。
原作者の藤見泰高は、以前から昆虫を主役に据えた作品を作ってきたクリエーターです。昆虫にはこだわって制作に携わってきたのでしょう。まぁ、昆虫は全体的にもっさり動いていて、スピード感はあまりないのですが。
さて、ワンダーフォーゲル部に所属にしている巨乳で小柄で声優は久保ユリカと、「おっ、こいつは生き残って、山の知識で活躍するのだろうな」と思われた伊能愛が、開幕早々巨大ミヤマカラスアゲハに全身の体液を吸われ、死亡したのを皮切りに、島に流れ着いた高校生たちは、ばしばしとテンポ良く昆虫の毒牙にかかっていきます。
ジガバチの針にぶっ刺され、全身に卵を植え付けられ、ハチの幼虫に体内から食い荒らされ、ダニに襲われ全身から血を吸いつくされ、レウコクロリディウムに脳みそを支配され、ヘビトンボに首チョンパ……。
エロくてそこそこグロい! まさかの劇場進出『巨蟲列島』がおもしろい件のページです。おたぽるは、映画、その他、巨蟲列島の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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