閲覧注意な”カニバリズム”がテーマな食人グロ映画3選 食事前の鑑賞は非推奨!

 PCエロゲーの鬱ゲーが大好きな筆者であるが、ホラー映画も大好きである。どちらかというと、PCが高くてまだ変えず、エロゲーに出会う前はホラー映画ばかり観ていたので、鬱ゲー好きのもと辿ればホラー映画好きからきていると言えよう。

 ということで早速いつものノリで紹介しよう。ホラー映画といっても範囲が広すぎるのでカニバリズム限定にしてみた。映像はグロテスクだが、ここではソフトに記述してあるので、苦手な人も安心して読んでほしい。

食人族

 まずカニバリズムといえば真っ先に思い浮かぶのはこれだろう。ルッジェロ・デオダート監督による『食人族』だ。この映画を初めて観たときは、本当に衝撃すぎて鬱になってしまったことを覚えている。

 この映画の特徴と言えば、なんといってもカメラ視点のPOV方式の作品ということだ。これほどまでに違和感がなくPOVがはまったのは、後にも先にも『食人族』が一番ではなかろうか。

 フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)で制作されているのだが、鑑賞当時は本物としか思えず、「とんでもねぇもん観てしまった」と筆者をさらに鬱に陥れたものだ。

 日本では1983年に公開された作品と言うこともあり、令和となったいま見ると偽物感満載のシーンもあるのだが、映画としての迫力は少しも色あせない。単なるグロい映画というだけでなく、根底に隠されたテーマが非常に深いのも興味深い。

 ジャングルの奥から発見されたフィルムに一体何が映っていたのか。衝撃すぎる結末を体験してほしい。

八仙飯店之人肉饅頭

 お次は『八仙飯店之人肉饅頭』だ。B級ホラーでおなじみのアルバトロス・フィルムから配給され、実際の事件をモチーフにした映画だ。

 これは殺した従業員の解体して饅頭の具材にしていたという話なので、厳密な意味でのカニバリズムとは異なるが、広義の意味でとらえてもらいたい。

 この作品の特徴は、なんといっても実在の事件をもとにしている点と、捕まえた犯人を警察がどう追い込んで自供させていくか、という描写を時には厳しく、時にはコメディタッチで描いている点だ。しかし、残虐な描写は本当に容赦ない。子供だろうがなんだろうが、容赦なく痛めつけて殺してしまう。

 多少のネタバレになるが、割り箸の束を女性器に突き刺して殺すシーンがある。あれには筆者も男とはいえ悶絶したものだ。

 『食人族』よりも分かりやすく作り物感が出ているので、B級ホラーと言えなくもない。しかしスプラッター映画以上に凄惨なシーンの連続なのでトラウマを与えるには十分だ。主演俳優の怪演にも注目だ。今作で香港アカデミー賞の主演男優賞まで獲得している。

グリーン・インフェルノ

 最後は『グリーン・インフェルノ』だ。この作品は『食人族』をオマージュして制作された作品だ。同系列になるので避けようかと思ったのだが、『食人族』にはないポップさと社会派の一面があるので、今回入れることにした。

 ちなみに『食人族』でフィルムが見つかったジャングルがグリーン・インフェルノという名前だ。それゆえにリメイクと勘違いする人がいる。影響は多分に受けているものの、全く異なる作品だ。POVでもない。

 『グリーン・インフェルノ』は2013年の映画ということで、最近の映画だ。そのゆえインターネット、特にSNSが物語の根底に絡んでくる。一時期頻繁に目にした”意識高い系”の学生たちに対する痛烈な風刺が含まれているのだ。

 学生たちは無残に殺されて食われてしまうので、そこはかわいそうなのだけれど、これがなかなどうして観ていて痛快である。理想と現実はやはり違うもので、意識が高すぎるというは決してい良いことではないということを力強く提示され、スカっとしてしまう。

 残酷シーンは上記2作に負けず劣らずだが、こちらは残酷描写がいきすぎてどこかファンタジーである。なんたって酋長が生きた人間の舌を切断し、そのまま生で食うのである。これをファンタジーと言わずなんと言おう。他にも、檻に捕らわれた男が自慰行為を始めたりもするなど盛りだくさんだ。

 一番最後に挙げたが、これまで食人モノを観たことがない方にとっては『グリーン・インフェルノ』がもっとも観やすいだろう。

 ちなみに『食人族』は『食人族2』などナンバリングタイトルもあるが、それらは無関係なZ級のホラー映画になる。それはそれで面白いが、正統続編では決してないのでご注意を。
(文=Leoneko)

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