「平成ヤラカシ史」vol.2

ジャニーズファンのリアルなヤラカシ事情――元Jr.担・20代女性の場合「『強め』に潰されるのが怖かった」

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<平成ヤラカシ史とは……ジャニオタの間ではインターネットで語ることがタブーとされている「オリキ」や「ヤラカシ」といったジャニーズの裏追っかけ文化について山野萌絵がさまざまなオタク・元オタクに取材し、これまで文章に起こされてこなかった歴史を紐解こうと頑張るシリーズです>

【これまでの記事はこちらから】
Hey! Say! JUMP・中島裕翔のファン逮捕で話題になった「平成処女軍団」“ヤラカシ”の存在は“オリキ”の存在と表裏一体!?

■ヤラカシ内にもカーストがある

 前回は「オリキ」について書きましたが、いよいよ今回は「ヤラカシ」の話題に本格的に入っていきます。ヤラカシの実態とは? 実情とは? 知り合いづてに元ヤラカシにコンタクトを取ったところ、数名が取材に応じてくれました。

 まずお会いした元ヤラカシは、20代中盤のまゆさん(仮名)。まゆさんがヤラカシを始めたきっかけは、当時SNSで知り合った友人に誘われてヤラカシ現場に行ってみたらアイドルが対応してくれたので味を占めてしまった、というよくあるパターン。

「一週間毎日、自担の最寄り駅に朝から晩までいて、コンサートの数日前からはリハーサルが始まるから稽古場の前で待ったり、あとはもう人脈です。他のヤラカシから『○○くんいるよ』って連絡が来たら現場に飛んでいきます」

 といっても本人曰く、まゆさんは正確には、”正統の”ヤラカシではなく「ちゃっかり」と呼ばれる人種だったそうです。いわゆる「ストーカー行為」をしているのは全員一緒なのですが、その辺りは複雑らしく……。

「ヤラカシの中にもカーストがあって、楽屋口の前でアイドルを待てるようなヤラカシは『強め』と呼ばれていました。自分たちは『強め』に潰されるのが怖かったし、関わりたくなかったから、劇場周辺じゃなくて乗換駅で自担を待っていた。そういうオタクのことは『ちゃっかり』と呼ばれます」

「潰される」とは、オタク用語で、説教をされたり、嫌がらせをされたりして現場に行けなくなってしまうことです。「強め」になるにはどうしたらいいんですか? と聞いてみたところ、

「『強め』の人たちは昔からずっといるから『強め』なんじゃないですかね。ヤラカシって会えてる方が勝ちだから、『ちゃっかり』でも『強め』以上に追えちゃってる子がいて、そういう子は『強め』からスカウトされたりするんですよ。仲間に引き込もうとして、『うちの集団に入らないか?』って。そうしたら楽屋口前でも堂々と待てるようになる。でもその交換条件として『ちゃっかりの友達を全員売れ』って言われるので、それを受ける子もいたし、断る子もいた。スカウトを受けて『強め』になる子もいたけど、結局『強め』の世界で生き残れずに使えなくなったら捨てられるので、そうなると『ちゃっかり』にしか戻るしかない。でも友達を全員売った過去があるから誰にも信用されなくて、最終的には現場から消えるしかないんです」

 なんだかヤクザの世界みたいな話になってきました。

「Jr.がヤラカシに暴力を振るうのは日常茶飯事でした。殴られたり、髪を引っ張られたり、あとは腹パンとか、飛び蹴りとか。本当に嫌いだったら対策(アイドルの身辺警護的役割を担うオリキ)に言うけど、それでも執拗に追いかけるヤラカシは多い。平成処女軍団の”伝説”は、携帯を逆パカされたっていうのは聞いたことあります。Hey! Say! JUMPの某メンバーのオタクの子は、いつも携帯を逆パカされるから現場に携帯を持っていってなかった。尾ひれがついて広まっていった噂はあっても、伝説の中にあるファンタをかけられたっていうのは本当だと思いますよ」

 では全てのヤラカシがそのような扱いを受けているのか? というと、そうでもないらしく。

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