わかりやすくてディープな(?)高校野球本『ワタベ高校野球の味方です。』刊行記念 アンジャッシュ渡部建インタビュー!

■高校野球には「事実は小説よりも奇なり」がある!

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── 『おたぽる』は、マンガやアニメ、ゲームが好きな人向けのサイトです。そういった人に向けて、高校野球の魅力を改めて紹介していただけませんか。

渡部 「事実は小説よりも奇なり」といいますけど、高校野球は本当にマンガ以上のことが起きます。甲子園では、ドラマティックな試合がなかった大会がないくらい。毎年、確実にドラマや感動が生まれます。なぜかといえば、負けたらそれで終わりという厳しいトーナメントのなかでやっているからです。マンガやアニメが好きな人であれば、そういった緊張感のあるストーリーが好きな人が多いと思いますが、高校野球も同じぐらいドラマティック。ぜひ見てほしいです!

── 過去の甲子園の試合から名試合をひとつ紹介するとしたら、どの試合を推しますか?

渡部 やはり98年、松坂投手がエースのときの横浜でしょうね。PL学園との準々決勝延長17回の死闘、準決勝・明徳義塾戦での6点ビハインドから、前日、250球を投げていた松坂が緊急リリーフしての逆転サヨナラ劇。さらに、決勝の京都成章戦では、ノーヒットノーランを達成しての全国制覇という一連の流れは、本当にマンガの世界です。

── 逆にマンガで描いたら、読者から怒られそうなぐらいドラマティックでしたよね。今年の夏は、どのチームに注目しているんですか?

渡部 北北海道代表のクラーク記念国際高校は面白そうですね。通信制の学校で、全校生徒は全国に1万人以上いるんですよ。どのくらいの生徒が応援に来るのかわからないですけど、アルプススタンドはどうなるかな? という興味があります。あと、この春の選抜で4強入りした熊本の秀岳館も注目ですね。鍛冶舎巧監督が就任したときに、前年まで監督をしていた大阪の中学硬式チーム「オール枚方ボーイズ」で全国制覇を果たしたメンバーを数多く入れて主力としたため、昨年同様、世間から冷ややかな視線を受けて戦うことになるかもしれません。でも、もし優勝すれば、鍛冶舎監督の「3年で全国制覇を達成する」という夢物語が実現することになりますから、これもまたドラマティックですよね。

── 注目している選手はいますか?

渡部 今年は投手に注目です。横浜の藤平尚真や創志学園の高田萌生ほか、150キロを超える速球の持ち主が10人くらい出そうなので、それも楽しみです。

■いつか、もっとディープな高校野球番組を!

── 観戦するのは、やはりご出身の東京の試合が多いんですか?

渡部 そうですね。東京と、激戦区の神奈川が多いです。あと、今年は埼玉の試合にも行きました。

── 練習試合を見に行ったときのエピソードなどもありましたね。

渡部 スケジュールにもよりますけど、今年は練習試合も結構見ることができました。早実に加えて、横浜の練習試合にも何度か足を運びました。

── 横浜は圧倒的な力を示して神奈川大会を制し、甲子園出場を決めました。

渡部 ところが、同じ神奈川県の某強豪校の監督さんと関係者の方がこの本を大量に購入してくださいまして……。そうなると、そちらも応援しないわけにいかなくなりました(笑)。

── 今年は母校・日野高校出身の佐々木千隼(桜美林大学)が日米大学野球選手権大会の日本選抜チームに選ばれ、しかも開幕戦で7回12奪三振と好投しました。高校時代にプレーする姿も見ていたんですよね?

渡部 もちろんです。しかし、当時はこれほどの選手になるなんて、まったく想像していませんでした。いまや、ドラフト上位候補ですからね。日野高校野球部出身には、他にも横川雄介選手(元巨人)など、プロや社会人の世界でプレーした後輩が何人かいるので、「今度、集まって飲もうぜ」という話も出ています。現在、計画を立てている最中です。

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