■最注目選手の清宮幸太郎(早稲田実業)に感謝!
── この夏、注目した選手などはいるものですか?
渡部 7月の地方大会は、早稲田実業が中心でした。昨年もそうだったんですけど、最初は都立日野高校(※渡部氏の母校)の応援をメインにスケジュールを組みます。そして、日野が負けてしまったら、次の瞬間から早実にシフトしていました。
── 今年は清宮選手を何試合、見ることができましたか?
渡部 準決勝(7月23日、対八王子戦)で敗れた試合を含めて3試合見ました。あの試合は、風が強かったんです。3対6の3点差でむかえた9回表の清宮くん最後の打席は、走者2人を置いてライトへの大飛球。打球のスピードと角度は申し分なくて、打った瞬間、同点ホームランだと思ったんですが、強い逆風に押し戻され、打球が上空で完全に止まりましたて。
── 結局、あの打球はライトへの犠牲フライに終わり、1点を追加しましたが、後続が倒れて早実は4対6で敗退しましたね。
渡部 対談で荒木さんがおっしゃっていましたが、昨年の早実は荒木さんが1年生だったころと同じく「神がかった」ところがあって、甲子園まで勝ち上がりました。それが、今年はあんな逆風が吹くなんて……。清宮くんの打席の前までは、そこまできつい風ではなかったんです。
── 早実を見放す風が吹いた?
渡部 野球の神様がいるとしたら、どうしてそんな仕打ちをしたのか。「今年は甲子園に行かせない」と考えたんですかねぇ。
── 今年の甲子園でプレーする姿を見られないのが残念ですね。
渡部 そうなんですよ。昨年の夏もすごかったですけど、今年はさらにネクストレベルに達していて、もはや別人でしたからね。進化した清宮くんを全国のファンに見てもらいたかったです。ただ、新チームではキャプテンになったみたいですし、夏は来年がラストチャンスですから、仕切りなおして頑張ってほしいです。
── ちなみに、昨年清宮選手がスポーツ紙の一面に取り上げられたときに、観戦に来ていた渡部さんもコメントを求められ、その内容も顔写真付きで掲載されました。「芸歴23年にして、初めて新聞の一面を飾ることができました」と、本書でも触れていますね。
渡部 スタンドで観戦していると、担当の記者がやって来るので、ひとことふたことコメントするケースが多いですね。この夏、早実が負けたときには、さすがに負けてしまったので「コメントはなしです」と話したんですが、それでも遠くの方から観戦しているときの写真を撮られていて、記事になりまして。
── それは、新聞を見て知ったんですか?
渡部 そうです、完全に盗撮です(笑)。「コイツだったら載せても大丈夫だろう」という扱いになってしまったみたいで。でも、清宮くん関連でスポーツ紙に相当取り上げてもらったので、感謝しなくてはいけませんね。
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