【CG児童ポルノ裁判・第11回公判 詳報】
※録音・録画禁止のため、取材時のメモ書きなどをもとに作成しております。一部不明確な箇所がある場合がございます。ご了承ください。
<午前9時40分開廷。本来10時からの予定を20分前倒ししただけに、三上孝浩裁判官はすぐに検察官に質問を始めるよう促す。ところが、いきなり鈴木望検察官のパソコンがトラブルに>
鈴木「外付けドライブが認識しない……」
山口貴士弁護士「あ、こっちの使います?」
壇俊光弁護士「利敵行為……」
鈴木「手配しますけど、ご協力頂けると」
壇「じゃ、こっちのを貸しましょう」
<わざわざ、検察官の席に外付けドライブを持っていく親切な壇弁護士。5分遅れて質問が始まる>
<ひらすら続く単調な質問。輪郭線をトレースしたのではないかという言質を取ろうとする検察官に対して被告人は、そもそも輪郭線とは下書きで描いた何本もの線の中から、一本を選び出すものであることを主張する。警察・検察が主張する写真をなぞったら本物そっくりのCG児童ポルノを製造できるという架空の物語が、いかにおかしいかが明らかになっていく。それでも検察官は執拗だ>
鈴木「参考とした画像の輪郭を描いたことは」
被告「見た上で輪郭を取ったことはあります」
鈴木「パソコンに取り込むとはどういう行為なのか」
被告「参考にした画像を取り込むのは、下書きの下書き。どんな風にイメージできるかなと。そして、太い輪郭が細い輪郭になっていきます」
鈴木「参考にした画像を見ながら描いたんですよね」
被告「ペンダフレットを使って白紙の上に線を描きました」
鈴木「画像は、取り込んでいますよね」
被告「下書きは複数の線を一本にまとめていく作業ですから、取り込んだ画像を参考にして線を選んでいきます」
鈴木「取り込んだ画像は表示されていないのか」
鈴木「表示させて確認させたりはしないのか」
被告「常にはされていません」
<15時15分、執拗な画像CGを使った質問は終わり販売行為についての質問が始まる>
鈴木「メロンブックスのほかにも販売しようとして断られましたね」
被告「はい」
鈴木「DLサイトドットコム断られましたね」
被告「はい」
鈴木「説明を受けましたか」
被告「ハッキリとは受けていません」
鈴木「問い合わせをしませんでしたか」
被告「記憶は曖昧ですが、著作権上の懸念があるとされたかもしれません」
鈴木「当時、あなたはどう認識したのですか」
被告「過去の写真集のモデルに見えるのが問題なのかと」
鈴木「あなたは、似ていると思っていたのですね」
被告「自分で似せたつもりはありません」
鈴木「『聖少女伝説2』は、とらのあなで販売を断られましたね。説明を受けましたか」
被告「ありません」
鈴木「何が、ひっかかっていると認識しましたか」
被告「私は、さほどダウンロード販売サイトを知らなかったので、それぞれの会社でレギュレーションに違いがあり、なんらかの懸念があるのだと思いました」
鈴木「レギュレーションの何に」
被告「肖像権とか著作権とか」
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