ついに次回12月28日に結審! 判決言い渡し日も確定 CG児童ポルノ裁判第11回公判

<続いて、西山志帆裁判官が質問を始める>

西山「素材とする写真から絵を描いて、最終的には似ているものもあると考えている」

被告「はい」

西山「体型は」

被告「似ているものもあると」

西山「あなたは、理想の女性像を描きたいということですが、どういうものですか」

被告「自分の中で、メリハリのある線とか隆起が美しいなと思う基準があります」

西山「筋肉がはっきりしているのが理想ですか」

被告「理想的かなと思います」

西山「参考画像が細身なら出来上がった作品も細身、ふくよかならふくよかになっているように見えますけど」

被告「それぞれに、理想的なイメージがあります」

西山「参考にした写真に水着跡があったら、絵にも描かれています。その意味は」

被告「肌のコントラストを描けるので、個人的に好む題材です」

西山「(画像を示す)写真に黒い線を組み合わせているものがあるが、それも保存していますか」

被告「非表示レイヤーに保存されていると思います」

西山「検察官が並べた順序でつくっていないと、あなたはいいます。警察はどうして並べたのでしょうか」

被告「わかりません」

西山「この画像の中に、下書きの時に使った線はありますか」

被告「ありません」

西山「この黒い線はレイヤーの中にありますか」

被告「位置合わせなどに使った線はあります。私から見ると恣意的に組み合わせています」

西山「この組み合わせは警察がつくった」

被告「はい」

西山「別々のレイヤーを警察が組み合わせた」

被告「はい」

西山「メロンブックスで販売を決めたが、どういう人が買ってくれると思いましたか」

被告「当初は想定していなかった。当初は、全年齢向けでの販売を考えていたが裸体があるので18禁しかないと考えて、そこで販売を決めた。出してみて、いろんな趣味の人がいるなと。エロティックなものを好んで見にくる方がいるという意識はありました」

<三上裁判官に質問が移る>

三上「あなたは、メリハリのある線や隆起に自分の基準がありますか。参考にした写真に比べると似ている乳房の大きさがあったりするようなんだけれど」

被告「いろいろな表現を試してみたいと思っています。何も見ずに描くこともできますが、自分の苦手なことを表現してみたいと思いました。だからひとつの条件を自分に課して、描きました。乳房が小さければ、小さいままで、自分がどう描けるかというものです」

<証拠になっている画像の突き合わせ。いくつかの補充の質問が続く。画像の突き合わせは、ただ沈黙が続くだけ……17時30分、ようやく閉廷>

※なお、この裁判において弁護団はすべて手弁当でありカンパも求められている。
カンパ送付先:郵便振替「00120-3-419023 CG児童ポルノ禁止法違反弁護団」

(取材・文=昼間たかし http://t-hiruma.jp/

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