【モノブライト出口博之の特撮自由帳(8)】

『ライブマン』『サイバーコップ』……Base Ball Bear・堀之内大介×モノブライト・出口博之の“最後の昭和、1988年の素晴らしき特撮”対談!

出口 前回の宮島さん(咲良/記事参照)とも「格好良さをどこに求めるのか」みたいな話になったんだけど、彼女は『秘密戦隊ゴレンジャー』(75~77年)とか、昭和の戦隊が好き。なぜ好きかというと、ちょっと泥臭い、人情味がある強さみたいなものが大好きだと。平成のシャープさもいいけど、人情味があって分かりやすいものが好きという話をしていて。それは俺も同じだし、いまホリくんの話を聞いていて納得したんだ、そりゃ俺たちは仲良くなるよねと(笑)。

堀之内 同世代というのも大きいと思いますよ。出口さんは82年、僕が85年ですけど早生まれなんで、84年の学年(※宮島さんは83年11月生まれ)。この80年~85年生まれは、ギリギリ昭和の末をリアルタイムで経験していて、昭和から平成に元号が変わる前後の特撮を一番熱心に見ていた世代なんですよ。変革期というか、平成に変わってちょっとムードが変わったじゃないですか。

出口 いろんなものがグッと変わったよね。

堀之内 そうそう、だから昭和と平成の狭間を幼少期に経験している僕らが伝えないといけないんじゃないかと思っているんです(笑)。

出口 特撮的にいうと、80年代後半~90年代半ばって作品数はあまり多くないんだけど、ファッションとかライフスタイルがグッと変わっていた時期だから、1年ごとぐらいに作風もどんどん変わっていって。あれもあった、これも変わったという感じで、一つ一つをしっかり触れられないみたいな面があるよね。

堀之内 そう、情報過多なんですよ。でも、リアルタイムでそれを見てきたから、情報過多なものが好きだし。

出口 ああ、ゴテゴテとしたものが好きだし(笑)。

堀之内 情報過多だけど、ギミックが面白いから印象に残る作品が沢山ありますよね。そういう仕掛けを作る面白さは自分がバンドでライブをやる上でも、曲を作る上でも少なからず影響があると思います。「こんなことをやっているのはBase Ball Bearだけかも」とも思ってもらいたいですし。

■「僕はイエローライオン・サターン・仮面ライダーBLACK RXで構築されているんです」

1701_deguchi04.jpg持参してくれたグッズの一部

―― 対談にあたって持参してもらったグッズの解説をお願いしてもいいですか?

堀之内 今日持ってきたのは、全部88年放送の作品なんです。これも運命だなと思うんですけど、弊社に憧れのイエローライオンがいるんですよ!(笑)。お会いしたことはないんですけど。

出口 『ライブマン』のイエローライオンがスーパー戦隊最高のヒーローと。

※『ライブマン』でイエローライオン/大原丈役を演じた俳優・西村和彦氏は、現在ソニー・ミュージックアーティスツに所属。

電脳警察サイバーコップ Vol.1 [DVD]

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読んでいて、気になったという方はぜひ

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