―― 特撮に限らずアニメやマンガが好きな人にも、中高生ぐらいになって部活や音楽に目覚めたり、異性の目を意識したりで、一時期離れる人は多いですよね。
堀之内 異性の目を意識しはじめた結果、「これを認めてくれる人じゃなきゃいやだ」となりまして。
出口 男らしい! これは譲れねーぞ、と(笑)。
堀之内 そして音楽を始めた結果、特撮が好きなメンバーが集まりましたし(笑)。高校生時代、僕は応援団と生徒会をやっていたんですけど、“ヒーローを応援する”という共通点があるんですよね、特撮と。自分が戦うわけでもないし、野球もできないですけど、頑張っている野球部やヒーローを応援することはできる。それで甲子園の決勝まで連れて行ってもらいましたからね!
出口 それはすごい。
堀之内 プロレスも好きですけど、自分としてはやっぱりつながっていまして。
―― プロレスと特撮は結構好きな人が被っていますよね、プロレスラーの中にも特撮好きは多いと聞きますし。
堀之内 重なっていますね! ヒーロー像、敵役・悪役がプロレスもはっきりしているからだと思います。で、悪に寝返る人もいれば、ヒーロー側に戻ってくる人もいるあたりも似ていると思います。
で、僕が大好きなプロレスラー棚橋(弘至)選手は99年デビュー、00年代に入ってプロレス界を引っ張る存在になった『100年に1人の逸材』。棚橋選手の試合を見てからプロレスに入ったので、90年代までは完全に特撮ばかりだったんですけど、00年代になってプロレスがプラスされた感じですね、特撮と応援団というものの上に。基盤はブレないんですけどね。
■「好きだと言っていると、気づいてくれる人、反応してくれる人が多いから」
堀之内 (急にしみじみと)今回はありがとうございます、こういうことを喋れる機会をいただけてよかったなと。先日も「堀之内さんって特撮好きなんですよね?」と特撮好きの別のミュージシャンからも声をかけていただいたので。出口くんに「特撮好きを公言していったほうが良いよ」と言われてからちょっと状況が変わってきました(笑)。
出口 好きだと言っていると、それに気づいてくれる人、反応してくれる人も結構多いからね。
それに僕らが、価値観がどんどん変わっていった時代を、子どものときに過ごせたのは、財産だと思う。ほかの世代の人からすると、こっちのほうがいい――『ウルトラマン』をリアルタイムで見ていたとか、『仮面ライダークウガ』(00~01年)を子ども時代に見ていたとか、そういうのを羨ましく思うこともあるけど、俺らなんかは『サイバーコップ』だぞと(笑)。
『ライブマン』『サイバーコップ』……Base Ball Bear・堀之内大介×モノブライト・出口博之の“最後の昭和、1988年の素晴らしき特撮”対談!のページです。おたぽるは、人気連載、特撮、その他、モノブライト、モノブライト出口博之の特撮自由帳、Base Ball Bear、機動戦士SDガンダム、超獣戦隊ライブマン、電脳警察サイバーコップ、堀之内大介の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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