【モノブライト出口博之の特撮自由帳(8)】

『ライブマン』『サイバーコップ』……Base Ball Bear・堀之内大介×モノブライト・出口博之の“最後の昭和、1988年の素晴らしき特撮”対談!

―― 『サイバーコップ』も『ライブマン』も、来年2018年でちょうど30周年を迎えます。

出口 ということは、今年ぐらいから動き出せば……

堀之内 間に合いますね! ちょうどいいんじゃないですか!

出口 これはまた、僕ら世代で何かをしないとダメだと思うんですよ。メタルヒーローシリーズの中でも、これに触れる人はいないと思う。そのマインドみたいなものは、一部『ライダー』のものになっちゃっているし。メタルって、89年は『機動刑事ジバン』だよね?

堀之内 そう、90年が『特警ウインスペクター』。

出口 たしか88年に映画の『ロボ・コップ』が公開されているんだよ(米国公開87年、日本での公開開始が88年2月)。

堀之内 『ジバン』に関しては色々とパクリ臭がしなくもないですが(笑)。

出口 でもま、最初は『ギャバン』があったわけですから。映画の話に戻ると、同時期に実写映画の『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ(85~88年にかけ全6作が公開。94年にも『BE-BOP-HIGHSCHOOL』が公開)があったりとかしてて。

堀之内 高校生もの、不良ものブームがあって、『高速戦隊ターボレンジャー』(89~90年)もそういう影響ありましたし。で、その後『地球戦隊ファイブマン』(90〜91年)では教師になったり、『鳥人戦隊ジェットマン』(91〜92年)では『サイバーコップ』でも見られたようなトレンディドラマ要素が開花したり。

出口 早すぎるね、全体的に(笑)。

堀之内 全部5年ぐらい早いんですよ!

出口 80年代後半っていうのが、「これまで続けてきたことをどんどん変えよう」という段階で、どんどん新しいものを生み出そうとしていた時期なんだと思う。多少はみ出しても、当時はそれをとがめる雰囲気もほとんどなかったから、学生も入れてみよう、恋愛要素も入れてみようと色々やってみようとしていた勢いがありますよね。

―― バブル期前後だから、予算も余裕があったのかもしれませんね。

堀之内 ロケ地もちゃんとしていますからね! 『サイバーコップ』のコメンタリーでも触れてました、「この回ではあんなところにも行きましたよね」みたいなことを。

出口 結構街中でも戦うシーンがあったりするもんね、最近は「あ、またここか」となることも多いけど(笑)。

■「『スペース・スクワッド』は俺らのための作品になるよ……」

―― ここ最近で面白かったな、という作品はありますか? ロボットアニメとかでも。

堀之内 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズは見ていますよ。あと、『スペース・スクワッド』(17年夏発売予定のVシネマ)は非常に楽しみにしています。どこまで広がっていくのかなと。

出口 ……俺はね、聞いちゃったんだけど……あれは俺らのためのシリーズになるよ。

堀之内 マジですか! あれには期待しているんで。もちろん『仮面ライダーエクグゼイド』も『スーパー戦隊』も見てますよ、『動物戦隊ジュウオウジャー』は動物をモチーフにしていて、『ライブマン』と通じる部分がありますし。

出口 ぶれないねぇ、本当に。やっぱライオンだよねと(笑)。

堀之内 そう、やっぱイエローだよね!って。

電脳警察サイバーコップ Vol.1 [DVD]

電脳警察サイバーコップ Vol.1 [DVD]

読んでいて、気になったという方はぜひ

『ライブマン』『サイバーコップ』……Base Ball Bear・堀之内大介×モノブライト・出口博之の“最後の昭和、1988年の素晴らしき特撮”対談!のページです。おたぽるは、人気連載特撮その他の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!