オタク的なツボ感に照らし合わせるなら、ぶっちゃけ『クリムゾン・ピーク』のミアは、『パンズ・ラビリンス』の黒髪ボブ美少女・オフェリアちゃんに到底及ばない。もちろん、ギレルモ兄貴は大林宣彦や岩井俊二ではないので、毎作毎作カリスマ美少女ヒロイン探しに血道を上げているわけではなかろうが、それでも残念といえば残念だ。
というわけで、ミアのファーストショットで意気をくじかれたというのが、本作に対する酷評の真実である。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。映画に向き合う態度としては外道中の外道ではあるが、声優でアニメを観る方法があるように、ヒロインへの萌え度で映画を観る方法だってあるのだ。残念な、否、楽しげなことに。
文/稲田豊史
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