【実写映画レビュー】いやそんなに気を遣わなくても……優秀な“動画マン”に徹した!?『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

1512_sw.jpg『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公式サイトより。

 J.J.エイブラムス監督がオールドファンにフライング土下座した媚びへつらい映画だの、よくできた旧三部作の二次創作だの、主役はレイでもフィンでもハン・ソロでもなくミレニアム・ファルコンだの、BB-8の萌え属性高すぎだの、キレる息子に手を焼いた老夫婦のホームドラマだの、レイアの腰回りはCGで削ってやれだの、筆者の周囲でも好き勝手な感想戦が日々繰り広げられている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。自前で設定した謎の解決を半分くらい次回に持ち越す手癖のあたり、さすがTVシリーズ『LOST』で結末を5年半も引っ張ったJ.J.である。

 女性誌にまで特集記事をぶっこむ超ド級の宣伝規模とは裏腹に、本作は基本的に過去6作を観ていないと意味不明の「ザ・一見客完全排除映画」だ。また、新三部作(エピソード1、2、3)のゴージャスピカピカCGテイストはうっすら黙殺して、泥臭げな旧三部作(エピソード4、5、6)ファン向けに特化したファン感謝祭という意味では、おそらくマーベルの『アベンジャーズ』シリーズや庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』以上に間口が狭い。ワイドショーの過熱報道にほだされて年末年始休みにウッカリ観に行ってしまった善良なる一般市民が、「よくわかんなかったけど、カイロ・レンは□□の△△だし、最後に◯◯◯が登場したよね」など、2秒で速射可能なネタバレ砲をみだりに乱射して周囲のヒンシュクを買わないかだけが、心配である。

 要は1983年に公開された『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から約30年後の話だ(公開時は「帰還」じゃなくて「復讐」だろ、と厳しく突っ込む方もいるだろうが、『フォースの覚醒』はまさにそんな方々向けに作られている)。

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