『アナ雪』『マーニー』に続け!? 百合展開にぬるぬるの肉弾戦もアリな『トッキュウジャー』第21駅

 さあさ、いよいよ夏本番! 海にプールに花火に屋台……季節の移り変わりにうとくなりがちな常勤の自宅警備員としては、ライトたちが挙げる夏のキーワードがまぶしすぎてね、もう。ということで夏のお祭りに関する記憶は次回あたりまでひっぱりそうな気配ですが、今回意外だった見どころは、ミオとカグラ(演:森高愛)の百合百合しい関係。冒頭のお祭りの記憶に気をとられながらも、カグラに心配をかけまいと平静を装うミオ。さらに、そんな彼女の不自然な態度を察知しながら、どこまで踏み込んでいいのかわからずただ心配して見守るカグラ。なんですか、この二人のK・E・N・A・G・E! 健気さは!! 友情以上恋人未満つーか、相手のことが気になってしょうがないんだけど、勇気が出せずに一線を越えることができないもどかしさ。もうキュンキュンしますね。

 で、そんな彼女たちの関係を際立たせているのが、ここ最近、自分の思いをストレートに恋するシュバルツ将軍(CV:壤晴彦)にぶつけているグリッタ嬢。前回から今回にかけての、シュバルツ将軍との恋路を成就させるためなら怪人たちをぞんざいに扱うお嬢様ならではの自己中心っぷりは、ここにいたる伏線だったのでしょうか。

 気丈に見えるけれど実は気配りが細かくて繊細なミオと、育ちがよさそうだけど、実は視野が狭く周りが見えないグリッタ嬢。相手のことを考えるあまり距離を保ってしまうカグラと、一見優しく接しながら腹にいちもつを抱えるシュバルツ将軍と、すごくキレイな対比にしておいて、メインのミオとグリッタ嬢を入れ替えてみせるとは……靖子、恐ろしい子。【註:脚本の小林靖子女史のこと】

 もちろんそれぞれの身体と心が入れ替わったライトとトカッチ、ヒカリによる演技合戦も見ごたえ充分です。これまでの回を観直してそれぞれの演技を研究して挑んだそうで、ライト役で心はヒカリの志尊淳くんは見事なけん玉技を披露。ヒカリ役で心はトカッチな横浜流星くん(ああ、ややこしい)は、本作では滅多にみせない満面の笑み、トカッチスマイルを始終顔に浮かべるなど、仕草や表情まで細かくなりきっています。

 トカッチ役で心はライトのはずの平牧仁くんは、実年齢のせいか性格からか、ライト風のやんちゃな演技は若干キツイかなーと思っていたのですが、ネット上では「がんばれ、最年長!」とか「まだまだイケる!」とか、まるで往年のジャイアント馬場の試合を応援する全日本プロレスファンのような温かい書き込みが寄せられていたので安心しました(いや、俺が心配することでもないのですが)。愛されてるなあ、トカッチ。

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