これがホントの“雨上がり決死隊”!? 死亡フラグ立てまくりな追加戦士登場の『トッキュウジャー』

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第17駅「雨上がりの空に」

【今週の極私的見どころ!】
 始まりはいつも雨? 現実に雨を降らした6号SUGEEE!!

 今回、初登場となる保線作業員のトッキュウ6号(演:長濱 慎)ことザラムは、雨の能力を持った元シャドー怪人。そのせいで、彼の周辺だけは常に雨が降っているという設定。そして放送当日も、関東地方は朝から雨! まあ梅雨だし当たり前かもしれないけれど、勢いのある番組というのは、こういうところでも持ってるなー、と思った所存です。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

 いつものように、次の停車駅に向かう烈車に緊急事態発生! 突如クライナーがロボに変形して、攻撃を仕掛けてきた。これまでにない戦闘力で迫ってくるクライナーロボに、闇の皇帝ゼット(演:大口兼悟)の気配を感じ取ったトッキュウジャーは、トッキュウオーに加え、ディーゼルオーも呼び寄せ、二体がかりで、かろうじてこれを撃破する。

 戦いを終え、線路点検のため、一時停車した烈車では、新たに参加する6番目のトッキュウジャーは誰かという話題で持ちきり。外で寡黙に点検業務をこなす、なぜか彼の周りだけ雨が降る保線作業員がそうではないかとの声があがるが、車掌(演:関根勤)は、彼は元シャドー怪人だから、と真っ向から否定する。それでも、その保線作業員のことが気になったライト(演:志尊淳)は、動き出す烈車から抜け出して、彼に会いに行くが「俺には関わるな」と、そっけない態度をとられてしまった。ライトが困惑していると、そこにシュバルツ将軍(CV:壤晴彦)が現れ、彼のことを“ザラム”と呼び、いきなり襲いかかってきた……。

 二週間ぶりの放送となった今回の『トッキュウジャー』ですが、なんと言っても見どころは待望の追加戦士登場! 元シャドー怪人で虹の美しさに心を打たれ、罪を償うため、レインボーラインに転身したという過去を持ち、服装もウエスタン風で、趣味がハーモニカという一見ハードボイルドなキャラですが、そこはやっぱり一筋縄ではいかない『トッキュウジャー』。

 まず初登場となった冒頭のシーンからして……雨の中、ひとりハーモニカを吹き、そして呟くひと言。

「……できた、俺の鎮魂歌(レクイエム)」

 自分で作るんかーい! と髭男爵なツッコミを入れずには、いられないボケっぷり。

「この力のせいで、俺はどれだけ残酷なことをしてきたか」と悔やみ続けるシャドー怪人の頃の罪というのも、「雨天……中止」遠足や遊園地、運動会といった各種イベントを中止にして、人々の心に闇を生み出してきたというもの。さすがのライトも「それ、ホントに闇出てた?」「自然現象と思ってたんじゃない?」と、ツッコまずにはいられません。

 それでも「俺の罪は俺が知っている」「虹を守って、静かに消える。そんな死に場所を探している……ずっと」と、人の話も聞かずに、勝手に死亡フラグを立てる、死にたがり屋の残念ナルシストというあまりに斬新すぎるヒーローの登場です。さすが、『バトルフィーバーJ』のバトルコサック以来、15年ぶりの戦隊シリーズ採用となったオレンジ色をまとうだけのことはある!!

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