ラスボスがまったく予想できない!! 敵陣営のドラマやアクションが光る『烈車戦隊トッキュウジャー』

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー! これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー
第13駅「走れ消火器」

【今週の極私的見どころ!】
 空間を立体的に使った、進化するアクション!

 過剰なCGで見せるアメコミ映画と違って、日本のヒーローものといえばJAE(ジャパン・アクション・エンタープライズ)に代表されるスーツアクターさんの身体を張ったアクションが魅力! これまでもトッキュウジャーがクローズとの乱戦中に歩道橋の手すりを飛び越えて外側の縁に着地するなど、軽業師ばりのアクションを随所で見せてきたが、特に今回は歩道橋から手すりを越えて落ちながら撃つ、相手を見ないで背中越しの射撃、果ては歩道橋から飛び降り、敵に駆け寄るまでを1カットで見せるなど、空間を立体的に活かしたアクションが満載だ。

【今週のオススメ度】
★★★★☆
(前回のあらすじはこちら)

 度重なるクライナーロボの襲撃に、トッキュウジャーは超トッキュウオーで応戦するが、ついにその機体から火花が! 車掌(演:関根勤)たちからも、想定外の合体である超トッキュウオーは、各烈車に多大な負荷をかけてしまうため、いざという時にしか使わないほうが無難だと告げられる。戦力を強化しようと、次の停車駅で反応をキャッチしたサポート烈車の捜索へと乗り出すミオ(演:梨里杏)たち。だがライト(演:志尊淳)は地元の食べ物に夢中で、真面目に探してくれない。そこに現れたのは、顔に巨大なレンズを備えたシャドー怪人・ルーペシャドー(CV:戸部公爾)とクローズたち。町をペンキで真っ黒に塗りつぶそうとする彼らに戦いを挑むトッキュウジャーだったが、レンズを使った強力なビームを放ち、ルーペシャドーはその身をくらませてしまった……。

 いきなりロボ戦! と、これまでの定石を覆す展開で始まった今回は、前回言及した通り、4年ぶりの「戦隊シリーズ」復帰となる大和屋暁脚本回。(小林)靖子にゃん回でも“自由すぎる人”だったライトですが、今回は脚本でさらにリミッターが解除されたのか、サポート烈車を探さなきゃいけない時は、お菓子ばっかり食べてるくせに、ルーペシャドーが町に放たれると、今度は「ミオがあの虫眼鏡探しなよ。俺はサポート烈車探すから」と、まったくもって“強引グ・マイウエイ”な振る舞いを見せてくれます。そんなライトのことをミオは「今頃、町の名物全制覇狙ってるよ、絶対」と信頼感ゼロ宣言。まあ気持ちはわかる。

 その頃、シャドーラインでは闇の皇帝ゼット(演:大口兼悟)が、許婚のグリッタ嬢(CV:日高のりこ)を「目がいいぜ……なんでそんなに光ってるんだろうなぁ」と、衣装さん大喜びな言葉で口説いていました。その様子を見て、娘と自分の将来に安堵したのか「あとは若い人に任せて」と、お見合いばあさんよろしく退場するノア夫人(CV:久川綾)と、嫉妬にまみれるネロ男爵(CV:福山潤)。しかしグリッタ嬢の思いは、やはりシュバルツ将軍(CV:壤晴彦)に向けられていました。将軍が「今はご辛抱です。あなたのお気持ちはいずれ……」と渡してくれたハンカチを握り締め、辛い状況に耐えようとするグリッタ嬢。

 そんなグリッタ嬢と闇の皇帝ゼットの様子を目の当たりにしながら、シュバルツ将軍は「ふっ」と苦笑をもらすのみ……。これまでは無骨な武人っぽいイメージだったシュバルツ将軍ですが、なんだかグリッタ嬢の好意を利用しているようにも見え、ネロ男爵も“中の人”のせいか反逆フラグが立っているような気がするし、シャドーライン側は本当にどうなるかわからなくなってきました。靖子にゃんも「特撮ニュータイプ 2014 summer」(KADOKAWA)のインタビューで、「少なくとも戦隊に関しては、どれも最初からいるやつがラスボス」「普通にゼットかもしれないし、ひょっとしたらネロ男爵かもしれないし、意外にグリッタかもしれない」とも言ってるしなー。うーむ、まったく予想がつかない。

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