TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』梨花の「何もかも終わっている」が示す意味は?第7話

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 鷹野たちに誘われるままに祭具殿に足を踏み入れる圭一。暗いと何も見えない、と見つけた明かりのスイッチを入れるがすぐに、見つかってしまうと消されてしまう。今は祭りの奉納演舞に皆夢中だろうから誰も来ないとは思うが、用心に越したことはないという。

 中には社に祀られているものよりも立派なオヤシロ様の像が。さらには祭具が治められているというのだが、圭一の目から見るとそれは祭具というよりも大工道具に見える。色々と理解が追い付いていない圭一の様子を見て鷹野は昔話をしてやろう、と嬉々としてオヤシロ様にまつわる逸話を語り始める。

 昔、このあたりには飲みこまれたらそのまま黄泉の底まで続くといわれていた沼があった。そこは「鬼が淵」と呼ばれていたが、歴史が続く中で名前が変わっていったようだ。その土地では昔から鬼が現れて村人に襲い掛かるということが続いていた。誰もがもう諦め始めたときにオヤシロ様が降臨したのだという。

 オヤシロ様は慈愛のある神様なので、鬼を殺すというわけではなく村人たちと分け隔てなく暮らせるように、鬼に人間の姿を与えたのだ。

 人間の姿をした鬼は、後に選任とあがめられ村のはずれでひっそりと暮らしていた。だが、この鬼は人食い鬼と呼ばれておりどうしても人肉が食べたくなる周期というのがあるらしい。その度に鬼は人里に降りて鬼隠し、と称した人さらいをしていた。

 この行為はオヤシロ様も公認のものらしく、無差別に攫われるわけではなく神様が決めた生贄だけをさらっているというのだ。

 そしてこの行為があったために、今も雛見沢に続く綿流しの儀式が行われているのだ。そう、人間の体の中にも「ワタ」とつく部位があるのだ。ハラワタ。ワタナガシ……。 今でこそ6月に行われる祭りではあるが、凄惨な人食いの宴が、元は綿流し割れていたのだ。

 綿流しの祭りは、冬の間世話になった綿の詰まった布団を供養すると聞いていた圭一だったが、鷹野は奉納演舞で梨花が行っている行為は、人間のハラワタを引きずり出す行為だと説明する。祭事用の道具も、言われてみれば解剖道具と言われたらそう見えてきてしまうから恐ろしい。

 一通りの話を聞いて、動揺が隠せない圭一。話を聞きつつ蔵の中を見ていて詩音が、オヤシロ様の像に軽く触れた瞬間にその顔部分が落下し真っ二つに割れてしまう。なんてことをしたのだ、と慌てた瞬間突然入り口のドアが開く。誰かに見つかったのかと思ったが、入ってきたのは見張りをしていた富竹だった。

 富竹は詩音が落としたオヤシロ様の頭を、最初から割れていたようだと元に戻し、そのまま皆で外に出ることに。鷹野は一人中の写真を撮るといって中に入ったままだったが圭一は早く外に出たくて仕方がなかった。

 外に出るともう祭りは終盤、綿を川に流すところまで来ていた。沢に行って皆と合流しなくては、と向かうが詩音は魅音に見つかるとマズイといって圭一は一人人混みの中へ。魅音とレナとは合流できたが、人混みの多さに祭り中は皆もバラバラだったらしい。梨花が圭一に、自分の演舞を見てくれたか? と質問をしてきた際に圭一はとっさに「ミスもなかったし」と口走ってしまう。だが、皆の反応を見ると彼女には明らかにミスがあったらしく墓穴を掘ってしまう。

 まだ綿を流していないというと、魅音が圭一の手を取り沢へと連れていってくれることに。ここで魅音は圭一に「詩音に会わなかったか?」と尋ねてくる。 あっていないと嘘をつくが、それもどこまで信じてもらえるかわからないくらい圭一の嘘はバレバレだ。さらに魅音はこうも聞いてきた。「鷹野さんと富竹さんに会わなかった?」 蔵の中でのことを隠したい圭一は、この質問にも「会っていない」と嘘をついた。

 祭りを終え、家の前まで帰ってきた圭一を呼び止めたのは警察の大石だ。園崎家の娘とあれだけ仲良くできるのはすごい、と突然圭一をほめだすがクラスメイトと仲がいいのは当たり前だろうと返すと彼女たちの父はこのあたりを牛耳っている園崎家というヤクザの親分なのだということが知らされる。彼女の家も典型的な組長の家という感じのようだがまだ圭一は見たことがない。たとえ魅音が跡継ぎになるのだとしてもなんだろうと、彼女が友人であることにはやはり変わりはないのだ。

 もう帰ろうとした圭一に、大石も質問を投げかける「鷹野さんと富竹さんに会わなかった?」かと。 圭一はここでも知らない、と嘘をつくがその嘘はあっさりとばれてしまう。4人で蔵の前にいたじゃないですか、とさらりと言われて心臓が止まりそうになってしまう。誰かに見られていたのだ。

 帰宅すると詩音から電話がかかってくる。魅音たちにばれなかったか? という確認だったが、そこで詩音は改めて「確認したいことがある」と自分たちが別れた場所について問うてきた。なぜそんなことを聞くのかと思ったら詩音までもが「そのあと鷹野さんたちに会わなかったか?」と聞いてきたのだ。

 なんでも、自分たちと別れた後、二人の行方が分からなくなったというのだ。軽トラを奪って走り去るところを目撃されているという。性急に逃げたのは、身の危険をオヤシロ様の祟りを恐れてのことなのではないか、という詩音の言葉に圭一は、自分はあそこに入りたくなんかなかった。それを詩音が無理やり誘ったんだ、どうやって責任取ってくれるんだよ! と全ての罪を詩音にかぶせようとするかのようにまくしたて始めた。恐怖から来たものなのだろうが、明らかに最低な言葉を詩音に浴びせ続け、結果電話は切れてしまった。

 翌日、学校に向かおうとするも寝不足状態。レナにも指摘される始末だ。だがそのような状態なのは魅音もそうで夜中の三時まで眠ることが出来なかったといっていた。レナはその理由に心当たりがあったようで、魅音に話を聞こうとしていた。

 なんでも、村長が昨晩から姿を消しているのだという。学校でも先生から同様の説明があり、皆鬼隠しにあったのではないかと噂していた。

 圭一はその噂を聞き、鬼隠しにあうのならそれは自分か詩音であるべきなのに、とどうしたらいいのかわからない気持ちに押しつぶされそうになっていた。その様子を見た梨花が話しかけてきてくれた。何か悩みがあるなら話すといい、といわれ圭一は自分や詩音、富竹さんたちのしたことを猫に例えて梨花に語り出す。

 いつものようににこにこと圭一の話を聞いていた梨花だったが、彼が話し終えた時にはいつもの梨花とは思えぬ大人びた声で、梨花は圭一を見つめていた。

 心底あきれたような、怒っているような、今までに見たことがないような表情で圭一を見くだす梨花。

 「もうこの世界も終わってる」「あんたは何も心配しなくていい」など圭一には理解できない言葉をまくしたてる。

 いつもと違う様子の梨花に恐怖を感じている圭一。だが、同級生とボール遊びをしていた沙都子がやってきたことで、梨花はいつもの梨花に戻っていた。

 果たして、彼女のいう「何もかも終わっている」という言葉が示す意味は? このルートにはもう、希望はないということなのか。次回で綿騙し編が終わり新しい章にいくのかこのルートで続くかもわからない。だが、バッドエンドの匂いがぷんぷんするなかでどう展開していくのかが気になってたまらない。

TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』梨花の「何もかも終わっている」が示す意味は?第7話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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