TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』詩音が登場し佳境に入った第5話

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　前回の惨劇など何もなかったかのように、またしても日常編がスタートした。見ているほとんどの人がアニメやゲームでこの作品を履修しているだろうし、「綿騙し編　其の壱」と謳っているのでループしていることには気付いているのだろうが、突然始まってびっくりした人もいるだろうか。

　今までシーンの切り替わりに描かれていたカレンダーが日めくりからサイコロ状のものに変わっていた。また最初からスタートだ。

　突然レナと魅音の電話に呼び出された圭一は、興宮のおもちゃ屋に出向くことに。そこには沙都子と梨花もそろっており、さらにはいつもの部活メンバー以外にもみるからにオタクといった様相を呈した男たちが揃っていた。

　店の客寄せイベントに部活も乗っかるといったものだ。総勢15名を5組に分け、勝ち残った者たちが決勝にいけるというシステムだ。
　
　部活メンバーは幸か不幸か全員バラバラのチームにバラけた。魅音部長からも、このメンバーが初戦敗退するわけないよね？　とプレッシャーをかけられる中、圭一はクラスメイトの富田と岡村と人生ゲームで戦うことに。

　運が全ての人生ゲーム。最初からルーレット運がなくあっという間に二人に遅れをとてしまう。その間に他のテーブルでは部員の面々が続々と勝利を挙げていた。他の部員メンバーが不調な圭一の様子を見に来るが、運なんだから仕方ないと勝負を投げてしまっている様子の彼をみて魅音は憤慨してしまう。

　いつもの圭一ならこんな勝負すぐに勝てると言われた圭一は心を入れ替え、富田と岡村に口八丁手八丁、口先の魔術師といわれる実力を見せつけて相手を味方に引き入れ勝負を放棄させ圭一が勝利したことにさせてしまった。

　これで部活メンバーと決勝で戦える！　と思ったのだが魅音がバイトが入ってしまい勝負は持ち越しになってしまった。

　それでも人数が集まりイベントも盛り上がったのでお店の店主であり魅音のおじさんからお礼として商品のぬいぐるみが進呈される。
　
　だが、圭一にまで着せ替え人形が渡され扱いに戸惑う圭一。梨花からのアドバイスもあり、おじさんから何ももらえていなかった魅音にその人形を上げることに。ものすごく照れていたけれど、嬉しそうな魅音。そして胸をなでおろす視聴者。そう、この人形を魅音に渡すというのが、「綿流し編」では大切な分岐点だったのだ。だが、これが「綿騙し編」で活きるのかどうかは定かではない。

　翌日、休日に父に連れられ興宮のエンジェルモートで食事をしていた圭一。露出の激しさに定評のあるこの店は父もお気に入りらしい。父がトイレに行くために席を外した際にデザートを持ってきた店員として、魅音が現れる。まさか仲のいい友人がこんな衣装で働いているなんて、と早速からかい始める圭一だったが、何か様子がおかしい。

　話を聞くと、彼女は魅音ではなく魅音の双子の妹の詩音だというのだ。圭一を前にしたときの反応などからそれは嘘のようにも感じた圭一だったが、恥ずかしがってごまかしているのか、と考えその嘘を受け入れてやることに。

　詩音のことは特に話題に出ないまま、とある学校の日。知恵先生の暴挙でカレー対決が行われ、事情があり昼ご飯抜きになってしまった圭一。ずっとお腹がすいたといい続ける帰り道の中、またしてもバイトがあるといった魅音につい「ウエイトレスはハードワークなんだな」と声をかけてしまう。これにレナが反応し、流れで詩音のことを話題に出してしまった圭一。魅音はレナには詩音のことを話していなかったようでごまかすのにあわあわとしてしまった。この対応が、詩音という存在が魅音の嘘のように感じらえてしまう。

　そのまま二人と別れて帰宅した圭一の家に、なぜか突然詩音が現れる。バイト前に、圭一がお腹をすかせていたことを魅音にきいたと大きな弁当箱を抱えてやってきた詩音。これはさすがに魅音が詩音の振りをしているようにも感じるが、どちらにしても極限まで減っていた腹が満たせて圭一は満足だったようだ。

　翌日、重箱を魅音に返すと詩音のやったことのはずなのにすごく照れている様子の魅音。その時のやりとりが先生に見つかり魅音は先生の元に呼ばれてしまうが、その後のレナとの会話の中で魅音は見た目や普段の言動とは裏腹に可愛らしい一面が沢山あること、沙都子や梨花、そして圭一も見た目と中身で大きく違う所があるという話題に、この話がとても伏線になっていそうに感じるがどうなのだろうか。

　学校のあと、魅音はまたしてもバイトに、梨花は綿流しの祭りの準備と予定が重なり部活はなしで帰宅することに。圭一はいったん帰宅し私服に着替えると興宮へと自転車を走らせた。詩音といい張る魅音に会いに行こうとでも思ったのだろう。駐輪場に自転車を置き歩き出そうとしたその時、不注意で並べてあったバイクを倒してしまう。

　運の悪いことに、並んでいたバイクはガラの悪いチンピラのもの。倒した圭一に向かって突っかかってくる。どれだけ謝っても許してもらえず、すわ暴力へと発展しそうになったその時、ドスの聞いた声で割り込んで入ってきたのは詩音だった。

　詩音がチンピラたちを睨みつけるがチンピラも女子一人ににらまれたところでたじろいだりはしない。だが、詩音一人が睨んでいたのかと思ったら、その後ろにいる通行人も、遠巻きにいた人たちも皆すごい形相でチンピラを睨み少しずつ近づいてきたのだ。この異様な街の雰囲気に驚きを隠せないチンピラ、そして圭一。一体どうなっているのか？

　詩音が登場し、どんどん物語が入り組んでいる感じがするのだが今のところ「詩音」として現れたのは全て魅音が詩音と名乗っているだけのようにも感じられる。

　エンディングのキャスト名のところにも明記は「魅音」のみだったのがその根拠なのだが、そうなると詩音が出てくるタイミングがわからなくなりそうだ。次回以降園崎姉妹がどのような動きをするのか、そして綿騙し編はどのようなルートをたどるのか、楽しみにしたい。