TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』完全リブートの真骨頂発揮！第2話

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　冒頭から、カケラが散らばる空間で目覚める梨花。前回見た時より大人っぽい。そして梨花の前に現れる羽生。鬼隠し編ではまだまだ羽生のはの字も出ないはず。令和版は先が見えない。

　羽生は、自分は羽生の残り香なので今この場に梨花がいるのが死んでしまったからなのかどうかを答えることもできないという。

　さらにこのカケラは、あの昭和58年6月に続いていることを梨花に告げる。やり遂げたはずなのに、なぜ……と衝撃を受ける梨花だが、彼女は何も知らない梨花ではない、と顔を上げる。

　そこにオープニングがスタートし、オープニングのラストにタイトル「ひぐらしのなく頃に　業」の文字が！　【業】とは何を示す文字なのか？　

　前回のラスト、鉈をもって圭一の後ろに怪しく佇むレナの姿が印象的に終了したが今回はその続きから。圭一はレナが戻ってきたことに気付かず捨てられていた週刊誌の中身に夢中。雛見沢に起こったというバラバラ殺人事件の詳細について書かれた記事だ。その圭一にむかって鉈を振り上げるレナだったが、直前に圭一が振り向きそれに驚いたレナが転んでしまう。なぜレナは鉈を振り上げたのか？　この日は結局暗くなってきてしまった為にケンタ君の救出は別日に持ち越しすることに。
　
　次の日の学校描写は部活の鬼ごっこ。沙都子が鬼になり、鬼が増えていくタイプのゾンビ鬼ごっこが開始された。　それぞれが作戦を立て、知力と体力を総動員して戦っていた。圭一は自分が負けないために魅音を犠牲にしようと、他の生徒たちに魅音の元に警察がきているから校門にこい、や沙都子の両親が校門に来てると伝えろ、伝言を頼み自分は校舎の屋根に上って隠れていたが、それは相手も同じようでみんなが圭一を探して校門にやってくるように伝言を頼まれたと騒がしくなっていた。結局このゾンビ鬼ごっこはレナと魅音だけが鬼に捕まらずに終了した。　

　放課後、レナと共にケンタくん救出に出向くことになった圭一。鉈を持ったレナに重いから持とうか、と声をかけると強めに「大丈夫」といわれてしまう。　今期のこの、強めの拒否の台詞のところに毎回ドキっとさせられる。

　鉈でケンタ君のうえに覆いかぶさる木材を少しずつ壊していく作業に入る圭一。何度も鉈を振り上げ、おろし亀裂が入っていく。その動作を繰り返していくうちに圭一の脳内に、前回の1話冒頭で流れた撲殺シーンがフラッシュバックする。まだ体験していないだろう記憶がよみがえることなどあるのか？　突然現れた記憶に一瞬動揺するが、圭一はその作業を続け、ケンタくんを無事発掘することができた。

　それにしてもかなりの大きさを誇るケンタ君。このまま持ち帰るには重たく難しいとのことで、レナがゴミ捨て場で役に立ちそうなものを拾ってきて持ち帰ることができた。ブルーシートと縄でケンタ君を包むとまるで死体を包んでいるように見えて不気味だ。それをレナの家まで運び、圭一はレナ宅にたくさん運び込まれた「かぁいいもの」と対面を果たした、と翌日皆に報告するのだった。

　まもなく「綿流し」が近づいているということを聞き、梨花もその準備に追われている様子。東京からきた圭一は地域の祭りがどういうものかイメージがつかないらしいが皆かなり乗り気とやる気を見せている。その雰囲気にのまれ、圭一もどんどんその日が楽しみになっていく。

　学校帰り、皆で下校していると富竹が写真を撮っている場面に遭遇する。毎年この季節になると野鳥を撮りに来ているという富竹。村の人たちはほぼみんな彼の姿名前を知っているようだ。圭一は彼をスパイとかそういった怪しい人物のように感じていたことを魅音たちに語るが笑いとばされる。村の人たちも野鳥はただの口実で意中の女性に会いに来ているのではないか、というのがもっぱらの噂だ。果たして、富竹の本当の狙いとは？

　そんなこんなしている間にあっという間に綿流しの祭りの日がやってきた。圭一たちは屋台荒らしをすることに決めていた為に、それぞれたこやきやらかき氷やら、おなじみの屋台の食べ物を購入しては勝負をし、と楽しい時間を過ごしていた。

　途中、レナが人混みに紛れてしまい圭一といい感じになるという一幕もあったが、それも一瞬のこと。あっという間に、梨花の舞がはじまる時間に差し迫ろうとしていた。

　その前に、富竹が彼らの前に再度現れる。梨花の舞をカメラに収めたら今回は東京に戻る、という話だったが急用ができて舞が見れず、このまま雛見沢を離れてしまうということ。次に会ったら部活で対決しよう、といい残し富竹は去っていった。そして富竹がそのまま向かった先には鷹野の姿が……。これは……。

　富竹が鷹野に会っていることなどつゆ知らずのメンバーは梨花の舞を見守っていた。この舞がこんなに丁寧に描かれるのは初めてみたような。　宿命を背負った梨花。彼女はこの夏をどう乗り切るのか……。

　エンディングも壮絶で、部活の仲間たちの抱える問題の描写やら凄惨な描写やらでうおおおおという気持ちに。特に沙都子のイラストが個人的には胸がえぐられた。

　完全新作だと発覚した今作。大団円を迎えたさらにその先の新しいひぐらしは一体どんな結末が待っているのか。ワクワクしてきたこの気持ちを持ったまま結末まで走り切ってもらいたい。