TVアニメ『ひぐらしのなく頃に』令和版の出来はいかに?第1話

TVアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式サイトより

 令和になってまた「ひぐらしのなく頃に」を見ることになるとは……。キャストもオリジナルのまま、俺たちのひぐらしが帰ってきた! この1話が何編の一話なのか明記されていないのが気になるところだが、果たしてこの時代に再アニメ化するにいたった内容はどんなものになっているのだろうか。

 冒頭は、ひぐらしの開幕といえばこれ!! というあの撲殺シーンから。昔ゲームやったときまじでこのシーンが怖くて先に進めなかったのもいい思い出。これから始まる物語がいかに恐ろしいものであるかを表しているようで不安を煽ってくる。果たしてのシーンにいつ頃繋がってしまうのか……。もう結構記憶が薄れてしまっているんだよなぁ。もう一回アプリでやり直そう。

 初回だからかオープニングはなく、メインキャラクターの朝の様子が描かれる。ド田舎雛見沢で目を覚ます圭一、キャラデザが変わったのは理解しているのだが、圭一の顔が全然見慣れない。お前は一体誰だ? という風に思えてしまうが、これが我らが主人公前原圭一なのだ。

 レナがお弁当を作り、魅音が身支度を整え梨花ちゃまと沙都子の意味深な表情。ああ、そうだよこの面子だよー!そしてまずは圭一とレナの待ち合わせ。そして魅音が合流して学校へ。

 教室につくと、トラップに身構えることに。そう、沙都子とのトラップ対決。今回はわかりやすい黒板消しを囮に、画びょうやら硯やら他のトラップこっている。うっかりかかりそうになる圭一を笑いとばす沙都子と、慰め役の梨花ちゃん。みんななつかしさで苦しくなっているのではないだろうか。

 ただやはり、メインキャストの方たちの声が出づらそうになっているのが気になってくる。圭一役の保志総一朗さんは活舌がだいぶ甘くなっているので今後早口でまくし立てるシーンが着た時に不安になりそうだし、女性陣は総じて高温が出づらくなっているように感じる。演技面は当時と変わらないだけに、そういった年齢に抗えない部分が比較できてしまうのが辛いところ。

 平和な雛見沢。日曜には転校してきたばかりの圭一を雛見沢を案内してくれるということで魅音とレナと待ち合わせして各地をめぐる。そして古手神社でレナ特性のお弁当を広げていると、沙都子と梨花もやってくる。いつものように沙都子と小競り合いを繰り広げたりとただただ平和で賑やかな、このメンバーの仲の良さがうかがわれる描写が続いていく。

 そして夕方になり解散する時間に。それぞれが家路に向かう中、レナが圭一と行きたい場所がある。と彼女お気に入りのゴミ置き場へ向かう。かなりの粗大ごみが不法投棄されている場所はレナにとっては宝の山。そこから掘り出し物を見つけるのが彼女の趣味。

 庭のようになっているレナに比べてまだこのゴミ山に慣れない圭一は入り口付近で彼女を待つことに。そこに突如現れたのが、「僕は富竹、フリーのカメラマンさ」というひぐらしの中ではもはや時報と呼ばれている男、富竹だ。

 彼は公式が病気といわれるキャラソンのインパクトがでかい男……。圭一がいった軽口「死体でも探してるんじゃないですか?」といったことにより、富竹から「嫌な事件だったね。腕がまだ一本見つかってないんだろう?」という発言が出たことから、圭一の運命は変わってしまう。

 この村で、何か事件が起こっていたことを知った圭一は戻ってきたレナにそのことをさりげなく聞いてみようと試みる。だが、彼女は自分も圭一と同じく去年ここに引っ越してきたばかりだからそれより前にあったことは知らない、といわれてしまう。

 レナはそんなことよりも、この場所で見つけたケンタくんという某ファーストフード店のマスコットキャラを見つけてご満悦だ。後日一緒にケンタくんを発掘することを約束してこの日は終了する。

 また学校のシーンでは魅音たちによる「部活」が開催される。今回は魅音がかくしたマジックを一番最初に見つけたものが勝利という単純なもの。だが白熱した様子で取り組む面々の様子が描かれる。最終的には勝利は沙都子の手に。だが、接戦を繰り広げた梨花にちゃんと逆襲される部分もあるなど、初見の人にこのメンバーの力関係がなんとなくわかりやすく説明されたのではないだろうか。
 
 勝負のあと、体調不良を訴えてレナは先に帰宅してしまう。その帰り道に圭一は魅音に雛見沢に過去に何があったかを聞いてみることに。ダムができるという計画が持ち上がったことで反対運動が持ち上がりかなり徹底的に戦ったことを誇らしげに語る魅音に、その中で事件などは起きなかったのか?と尋ねてみたが、かなり強めの口調で「ないよ」と帰されてしまう。その鬼気迫る感じに二の句を告げない圭一だったが魅音はそのままいつものように帰宅してしまう。一体、雛見沢に何があったのか?

 圭一は後日、また夕方の時間帯にレナのゴミ捨て場へと赴く。ケンタくん発掘を手伝おうと思ったのだろう。約束をしていないにもかかわらず、レナが事前に来ており、圭一は後ろから声をかける。その時のレナの慌てた様子。圭一が冗談で「事件発生の連絡を受けてやってきました」といったことに対しての狼狽ぶり。圭一はそれに気づくことなく、ケンタくんが遭難してるんだろー、といったことでやっと冗談と理解し張り詰めていた気を緩めたようだ。
 
 レナにケンタ君の居場所を聞くと、かなり廃材が上に重なってしまった場所にいる。少しずつ上のものをより分けていくが重労働で早くもへばってしまう。

 その様子を見たレナは家が近いから麦茶でも持ってくる、とその場を離れる。その隙に、圭一は放棄されていた雑誌の束に目を向ける。過去の雑誌の表紙には「雛見沢ダム 作業員リンチ事件 バラバラ殺人事件」というセンセーショナルな見出しが。やはり雛見沢には過去凄惨な事件が起こっていたのだ。なぜ、魅音もレナもその事実を圭一に隠したのだろうか?

 雑誌を眺める圭一の様子を、鋭利な刃物を持ったレナが見つめている描写で本編は終了。さらにCパートではそのレナをまた遠くから眺める梨花の姿も……。結構わかりやすく伏線が貼られているように感じるが、果たして二人の視線の意味は?

 全体的に当時のひぐらしのノリをそのままリメイクしているように見えるが、ギャグやキャラのテンションに多少の古臭さを感じてしまう部分も否めない。この部分に寒さを感じて離れてしまう層もありそうだが、物語の魅力はそこではないので、ぜひ新規ファンにもこの魅力を楽しんでもらいたい。次回以降も楽しみだ。

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