TVアニメ「グレイプニル」怒涛の情報量に視聴者の理解が追い付かない?第11話

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TVアニメ「グレイプニル」公式サイトより

 なんとか危機を脱し、命からがらで円たちのチームから逃げきった修一たち。だがさすがにこのままコイン探しを続けて他のチームと敵対する余力はもう残されていなかった。リーダーである小柳は下山を決め、一度解散してまた時期を見て再集結することを誓う。池内は最後まで、彼らの元に戻ることはなかった。

 辛い勝利に、メンバーそれぞれが心に深い傷を負う。小柳は自分の身内となる仲間を失い、それぞれに傷を負わせたことで自分を責め、イサオは自分の能力で多くの人間の命を奪ったかもしれないことに恐怖を感じていた。

 さらには、その指示を冷酷にだしたクレアへの不信感を彼と陽太は持ち始めていた。吉岡も、修一たちと同じ学校に通っており、不安から修一と学内で接触を図ろうとするが、顔が割れている分、近くにいることでお互いに危ないと修一に諭されてしまい不安を募らせる。

 修一は山から下りて日常生活を送りながらも、確実に自分の生活が前とは変わり、コイン集めに侵食されていることに気付き始めていた。優しく臆病だった修一が、クレアもハッとするほどの表情をするようになり、さらには単独で行動をはじめるなど、誰が考えたであろうか。

 修一は、クラスメイトの虻川が姿を消したことに気付く。誰も連絡が取れないということから薄々嫌な予感はしていたが、あの山から流れている川から見つかった焼死体が虻川のものであるという噂を聞き、彼が円のチームにいたことを確信する。

 修一は一人宇宙人の元を訪れ、自分の記憶にない着ぐるみへの変身理由を知らないかどうかを訪ねる。一体何がどうしてそうなったのか、聞けば解決の糸口が見つかると思ったのだが、宇宙人はのらりくらりとはぐらかすばかり。

 知らない方がいいこともある、という言い方には何が含まれているのだろうか。教えろといって聞かない修一に、彼はこのゲームから降りたいのか? と問う。もし降りたいのなら修一が持っているコインを渡せば元の体に戻してあげることもできるが、というが修一はそれを拒否。自分が一番に100枚集めてこのゲームを必ず終わらせて見せると宣言する。
 
 だが、宇宙人はそれを鼻で笑い、もうこのゲームは単純なものではなくなってしまっているのだという。一体それはどういう意味なのか。修一は詳しく話を聞くことはせずに宇宙人の前から立ち去ってしまう。この二人のやり取りを聞いていた人物のことを警戒してなのか、修一は宇宙人のいた場所から廃材置き場のような場所へとその人物を誘導し、対面する。

 それは円のチームにいた日本刀を操る男。彼は円を失い、仲間も失い、それを許せずに修一のあとをつけていたようだ。正確には修一の中にいたクレアに大きな恨みを感じているようだ。

 クレアの行方を吐かせようとするが、修一はそれを拒否。戦いがはじまる。クレアがいなくとも、互角の戦いを見せる修一。彼の攻撃手段である刀を飛ばし、勝負はついた。そこにクレアから電話がかかってきて、その電話の最中に戦意喪失していた相手を銃で撃ち殺してしまう。まさか修一が自らの手で人を殺してしまうなんて。このコインが彼を狂わせたのか?

 修一が去った後、宇宙人は回想する。彼にこのコイン集めのゲームを提案した人間の女性の思い出だ。ほのかという女性が一番最初にコインを拾ってくれた人。その彼女の発想で他の人にも頼んでコインを探してもらうことになったこと。最初に彼女の願いをかなえてあげたいと思ったこと。

 そして彼女がコイン探しを手伝ってくれる友人たち、といっていたメンバーの中に修一がいたこと。そして最初の人間だったほのかが、エレナの仲間である男の持ち霊のようになっていたこと‥‥‥‥。

 いったいここから最後にどう続けるのか。2期までやらないのにこの後半の怒涛の情報量に圧倒される。果たして、修一の忘れられた記憶には一体何が隠されているのだろうか。
(文=三澤凛)

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