TVアニメ「グレイプニル」じょじょに明らかになる修一の過去第8話

TVアニメ「グレイプニル」公式サイトより

 生きてた―――! ほぼほぼ無傷の状態で発見され意識も戻った修一と吉岡。修一は意識を失っている間に昔の夢を見ていた。

 まだランドセルを背負う程度の年齢だった彼は、山田塾という塾に通い始めた。優しそうな先生に招き入れられ、今日からここで勉強をすることになる。

 家で一人でごはんを食べる修一は、塾に来るまでの道のりに初めて入るスーパーを発見し見たことが無い味のカップ麺を大量に買い込んでいた。その食生活を心配した先生が、修一さえよければ、この塾には台所もあるから簡単な料理なら教えてあげることができると優しい声をかけてくれたのだった。

 優しい先生と、その先生が教えているだろう生徒たちと対面を果たそうとしたときに、彼は目を覚まし、その時にはもう夢のことを一切覚えていなかった。

 目が覚め落ち着きを取り戻したところで小柳達のアジトに戻り、修一も彼女たちグループと契約を結ぶ。改めて各メンバーから自己紹介とそれぞれの能力を教えあう。

 その中の一人、春日は植物を操る力を持つ男だった。彼は過去に修一が通っていた山田塾の近くに住んでいるらしく元から修一を知っていた。塾の事を訪ね、その塾の生徒同士が仲が良かったのがうらやましかったと話しかけるが、修一はいつも塾ではひとりきりだったと語る。二人の記憶に齟齬がある? だが、春日は自分の方が間違っていたのかもしれない、と即座に翻意した。

 修一とクレアが仲間に入り戦力が象かした小柳たちのチーム。だが、それでも宇宙人が探してほしいといっているコインの数はまだ5枚しかないという。チームになって2か月たってそれでもまだ5枚。数が少なすぎる。

 他チームの力が未知数であり、修一たちが対峙した敵の戦いの痕跡から見るに、協力なライバルが多く潜んでいることだろう。彼らは今までのコインを発見した場所をヒントに、コインが落ちているのは宇宙人が乗っていた宇宙船が落下した軌跡上にあると推測。一刻も早く宇宙船を探し出しコイン集めを進めることを決意した。

 体制を整えるために一度解散となったが、それぞれが落ち着かない日常を過ごすことになる。修一は、眠れない真夜中に散歩に出かけ同級生の虻川と遭遇。轢かれた犬を埋葬しているところということだったが、その犬の死体の足は、切断されたような跡が。同級生の思いがけない一面を見てしまい動揺する修一。

 修一の中に入り、想像もしなかった体験をした吉岡は皆と別れた後意を決してエレナに電話をかけていた。彼の中に入ると、行動は勿論、感情や記憶など本来ならその人個人でしか知りえないことまでも共有されてしまう。吉岡は修一の中でエレナの電話番号を見おぼえたというのだ。

 彼の中にはエレナとの思い出が多数存在しその全てが黒塗されていたという。だが中に入った状態でエレナに出会ったときにその黒塗りの主がエレナであったことを感じ取ったようだ。

 修一は彼女のことを覚えていないようだったが、彼の中で本来ならエレナはとても大切な存在であった様子だが、冒頭の塾の話など彼の記憶はどこで改ざんされたのか。どちらが本当の修一の記憶なのか。エレナはコインを集めることを今の行動の第一と考えているようで、修一と共通の目的ではないことから別の仲間と行動を共にしているようだ。いったい二人の間には何があったのか。

 さらにクレアは、吉田が修一の中に入ったことでいら立ちを隠せないでいた。エレナの事がある分、クレアの本当の思惑が他にもありそうで修一に何があったかを実は知っているのではないだろうか。それゆえに他人に中に入られると何か不都合なことがあったりするのだろうか。

 また更に謎が増えたことで面白さが増してきている。コインを既に100枚集めてしまった人物はいるのだろうか。それぞれの前には一体何が立ちふさがるのか。続きが楽しみだ。

(文=三澤凛)

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