TVアニメ「グレイプニル」それぞれの思惑はいったいどんな方向に向かっていくのか…？第6話

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　前回、怪しい収集者たちの影が見え隠れしたと思ったら、冒頭からもう既に修一たちは彼らの元に入り込もうとしていた。それというのも、前回三部や修一たちの間に押し入ってきた収集者、スドウを倒し、彼のスマホに入っていた池内に連絡を取れたことで、彼の所属するチームに入り込み、情報を得ようというのがクレアの作戦だ。

　池内に連れられて、彼らのアジトのような山間の廃校にやってきたクレアと修一。着ぐるみにクレアが入り、応対も彼女がしているために2人いることは気付かれていないが、やはり彼らもかなり修一たちを警戒している。

　池内が所属する団体は、他の収集者たちと違い個人個人がさらなる力を得るためではなくコインを集めて宇宙人にこのゲームを終わらせる交渉をすることを目的として集まっているという。その意志に賛同するならば契約を結ぶことを条件に仲間になることが叶うという。

　さらに契約を結ぶためにはまず必ず変身を解かなければならないという決まりもあるようだ。変身を解いたら2人で1匹を演じているのがバレてしまう。それがどれくらいのリスクなのかいったん考えることにする二人。

　結果、クレアが先に契約を結びその契約におかしなところがないかどうかを確認した後でない限りは修一に契約は結ばせないと宣言。二人で一匹なのはばれてしまうがこれは仕方のないことだ。

　リーダー格の小柳がその契約を結ぶらしく別室に通されるクレア。素顔を隠していた小柳は二人切になると主むろに仮面、そのほかの着衣を脱ぎ捨てる。

　互いが相手のことをよく知らずに契約を結ぼうとしている中、クレアはその前にどれくらいの情報が得られるのか確認をしようとする。彼女の追うエレナについても、小柳たちは知っている様子を見せるが、契約前にその話をすることはできないという。
　
　クレアは覚悟を決め、契約を結ぶことにする。小柳はクレアにベッドに横たわるように指示。彼女の体を愛撫していく。戸惑いながらもなんとか情報を引き出そうとするクレアは、小柳の仲間たちは異形になるものが少ない理由を問いかける。

　彼女が望んだ力は、他の化け物のような形になる収集者の潜在的な望みの形ではなくはっきりと自分の意志で選んだ形の力のために、身体的な変化を引き起こしていないのだという。
　
　小柳は過去に教師と恋愛関係にあり、その関係の悩みを友人にもらしたことで問題となり相手が自殺してしまったという過去から、約束を破って秘密をもらすやつのことを許さないと決め、契約を結び守らせる力を得たのだという。

　さらにその相手の教師は女であり、小柳はレズビアンだということも発覚。今まさに小柳に体をまさぐられているクレアは身の危険を感じ、こういったことはもうちょっと信頼関係を結んでからにしてからにしようと苦し紛れな提案を行う。

　小柳もこの提案を受け入れ、クレアは本契約を結ぶ覚悟を決める。契約方法は、小柳の髪で編んだチョーカーをクレアの首に結ぶこと。一度つけるとチョーカーは見えなくなり体の一部のようになるという。

　契約を破り仲間の秘密を誰かにばらしたりするようなことがあれば、このチョーカーがクレアの首を落とすのだそうだ・

　一方修一はクレアを待つ間、吉岡という女子に「なでさせてほしい」という申し出を受ける。どうやら彼女は大の動物好きらしくモフモフの彼の姿がたまらないらしい。不可解に思いながらも了承すると、吉岡はひたすらに修一をモフり倒す。そこから彼女の中で警戒が解けたのか、お互いのことについて質問をかわし合う。

　その間に吉岡がこの山中で財布を落としてしまったことを告白する。中に身分証なども入っているために、危ないやつらに先に拾われてしまえば彼女の日常生活に支障が出てしまう。

　修一は自分の嗅覚で彼女の財布探しに協力することに。だが吉岡はかなり体力がなく、少し歩いただけでかなり消耗しているようで、正直一緒探し物をするにはかなり足手まといだ。

　修一は一人で財布探しすることを提案するが、吉岡はなぜかそれを拒否。ついていくと聞かない。さらに、それならば自分が修一の中に入ると半ば無理やりに服を脱ぎ、彼の中に入り込んでしまう。

　クレアとは別の人間を体に入れることでその変化の大きさに戸惑う修一。吉岡もまだ感覚も掴めないようで困惑しているが、兎にも角にも財布を見つけることが先決だ。なれない感覚に戸惑いながら財布探しをスタートする二人だったが、その財布は一番見つけてほしくなかったエレナのチームメンバーに拾われてしまう。
　
　吉岡がそこまでして修一の中に入ろうとした理由などが薄い感じがして、どこか裏を勘繰ってしまう。小柳のシーンや吉岡が修一の中に入るシーンなど、性的さを感じさせる描写も多くなんだか生々しい。

　それぞれの思惑はいったいどんな方向に向かっていくのか。吉岡が中にいる状態でエレナに出会ってしまうとかなりやばそうだが、次週どんな出来事が起こるのか、ハラハラしながら待ちたい。
（文=三澤凛）