アニメ『ネコぱら』時雨の恐ろしいほどの猫愛っぷりが発揮された第8話

ネコぱら公式サイトより

第8話 時雨の憂鬱

時雨の元気がないと心配な実家ネコたち。何とか元気づけようとするが、なかなか上手くいかない。元気のない原因を嘉祥が実家から出たことによるお兄様不足と考え、時雨をソレイユに行かせ、嘉祥の傍にいさせようとするが…?

 猫たちの主、時雨がメイン回。猫を愛し、猫に愛される飼い主の鑑時雨。今までも猫たちを溺愛する様子は各所に見て取れていたが、その程度はまぁ普通の猫好き。しかしその認識が間違いだったことを知る。

 季節は夏。暑さのせいか、それぞれがハンモックだったり床の冷たい部分だったり、とどこかしらに涼を求めて睡眠をとっていた。だがその中で時雨はひとり寝つけない様子。

 一晩明けて心ここにあらず。皆が心待ちにしている朝食も焦がしたり、しょっぱかったりで明らかにおかしい。猫たちは飼い主時雨を心配し、なんとか彼女を元気づけられないかとあれこれ思案する。

 元々の時雨は猫を愛するあまり、過度なスキンシップを求めたりする傾向があった。しかし今はその影もない。今のままの方がめんどくさくなくていいのでは? という意見も出たが、やはりいつも通りの時雨がいい。

 猫たちは力を合わせて料理を作ったりブラコンな時雨のために兄に協力を求めるがどれもこれも空振りで終わる。ここまで彼女の元気を奪う原因は一体何なのか。

 時雨の行動を尾行することにした猫たちがたどり着いたのは火〇スなどでよく見かける犯人が最後に自供するような崖!
 
 もしや失意のあまりに身を投げようとするのでは!? と慌てた猫たちは必至で時雨を止める。全員が時雨が大好きだから早まらないでほしい、という思いを込めて抱き着くとまるで天啓のように稲光が光時雨の体に力がみなぎり突然高笑いを始めた。

 突如陽気になった時雨に困惑する猫たちだが、時雨があまりにもはしゃいだために崖から足を踏み外し、助けようとした猫たちもろとも落下する羽目に。

 今回の時雨の落ち込みの原因は「深刻な猫不足」。いつも猫が近くにいるのになぜ? と思きや、冬の間は猫たちが時雨の布団に固まって寝ていたのが、夏場になり各々が涼しい場所を求めて離れてしまうのがさみしかったという。

 さすがネコ好き過激派である。原因が特定され、時雨がそんなにさみしいというなら、とその晩は猫たち全員が時雨にくっついて眠り時雨も大変満足したようだった。
(文=三澤凛)

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