京アニ事件の犠牲者公表要請に、「被害者や遺族の人権を守るべき」の声殺到 署名運動に声優・緒方恵美も同意の姿勢

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京都アニメ―ション公式サイトより

 7月18日に京都アニメーションで発生した放火事件について、京都府内の報道12社からなる在洛新聞放送編集責任者会議が20日、犠牲者35人のうち未だ明かされていない25人について速やかに実名を公表するよう、京都府警に書面で申し入れをしたという。

 申し入れ書では、「事件の全体像が正確に社会に伝わらない」という懸念点を挙げつつ、身元公表に異例の日数を要する憂慮される事態として、今回を先例としないことも求めている。また、被害者や遺族の取材については「節度ある取材のあり方を考えながら報道にあたっている」という。

 犠牲者の身元が分かったのは、事件発生から1週間後。京アニ側は警察や報道に対し、実名の公表を控えるよう公式サイトで声明文を発表していた(参照記事1)。

 さらに1週間後に、『フルメタル・パニック? ふもっふ』『涼宮ハルヒの憂鬱』『氷菓』『甘城ブリリアントパーク』『小林さんちのメイドラゴン』の監督で知られる武本康弘さん、『日常』『氷菓』『Free!』といった作品でキャラクターデザインを担当していた西屋太志さんをはじめとする遺族から了承を得た10名の犠牲者のみ、公開されたという経緯がある(参照記事2)。

 それだけに、在洛新聞放送編集責任者会議による申し入れについては、「何の為に被害者の氏名が必要なのか」「被害者や遺族の人権を守るべき」などと世間から批判の声が殺到。署名サイト「change.org」には、有志によって「京都アニメーション犠牲者の身元公表を求めません。」というキャンペーンが立ち上がり、21日18時現在、8000人を超える賛同の声が寄せられている。

 また、声優・緒方恵美はTwitterで、未公表であっても「充分、辛さ、悲しさは共有できています」とコメント。「記事を書かれる各社の記者の皆さまが、すべて記名で記事を書いて下さることから、まずは始めて頂けると、と、存じますがいかがでしょうか」と異論を唱え、「change.org」での署名の告知ツイートをリツイートする形で署名を呼びかけている。

 事件をめぐり、各マスコミの取材・報道の姿勢には不信感が高まっていたが(参照記事3)(参照記事4)(参照記事5)、余計にマスコミに対する風当たりが強くなってたようだ。

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