【京アニ爆発火災】NHK『クロ現+』の京アニ特集、武田アナにもらい泣きの声も、報道スタイルには「不謹慎」の声相次ぐ

 18日に京都アニメーションを襲った放火火災を受けて、22日放送の報道番組『クローズアップ現代+』(NHK総合)では、「日本の宝よ よみがえれ ~京都アニメーション 世界に広がる支援の輪~」と題し、京アニを特集した。

 番組では、今年1月まで同局で放送されていたアニメ『ツルネ -風舞高校弓道部-』の製作当時を振り返ったほか、事件を受けて海外で支援活動を行う人々の取り組みや、安否確認がとれない被害者家族、アニメ関係者、アニメファンへのインタビューを、京アニ作品の映像や人々が献花に訪れる現地のようすを交えながら紹介。

 好きなアニメに、映画『聲の形』(2016)を挙げ、かねてより“京アニ好き”を公言していたアニメファンの武田真一アナウンサーは、「アニメファンの息子たちを通じて、たくさんの作品を知り、子供たちと一緒に笑ったり泣いたりしながら見てきました。それは、私たち家族にとっては本当に大切な時間でした。そんな作品を届けてくれた人たちの命が奪われたことに、深い深い悲しみを感じています」と目に涙を滲ませながら、いちアニメファンとしての憤りを顕わにした。

 武田アナのこの姿には「もらい泣きした」という視聴者から好意的な声が上がっているものの、すでに報じた通り、今回の事件を受けたNHKの報道のあり方にはバッシングが相次いでおり(記事参照)、番組公式Twitterには、「現時点での特集は時期尚早ではないか」「まだ安否不明な方もいるのに無神経」「不謹慎」「数字稼ぎなのが見え見え」「真相を知りたい気持ちもあるが、今はまだこの手の番組は……」「放送を中止しろ」といった批判的な声が放送前から寄せられていた。

 また、21日に京アニが発表した声明文に取材等は控えるようにとの文言があったため、「取材は自粛して欲しいって言われてなかった?」「特番をするなら京アニ作品をゴールデンタイムに放送するなど、京アニを応援する方法は他にもあると思う」と、報道スタイルに疑問を呈する声もある。

 何があっても一番悪いのは、多くの人の命を奪った犯人であることは変わりないが、「NHKの取材が入っていたため、システムを解除していた」と報じるメディアが複数存在することからも、やり場のない怒りをNHKにぶつけるアニメファンは多い。

 凄惨な状況の中、番組にメッセージを宛てた京アニ・八田英明社長は、支援の輪が広がっていることについて「皆さんの想いは、今、暗闇に立ち向かっている私たちにとってかけがえのない縁(よすが)です」としつつ、「今、この瞬間も病院で苦しみ、精いっぱい生きようとしている仲間たちがいます。家族の命を奪われ、悲しみのただ中にいる方々がいます。今暫く、時間をください」と、その複雑な胸中を明かしている。

「手を差し伸べてくれる方々とともに、必死に戦っていきます」という社長の想い。配慮を欠いた報道で反故にされることがないと願いたい。

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