和やかな雰囲気の稽古場では、稽古開始直前に、座長・前山の一言でアンサンブルを含めた全員で円陣を組み、士気を高めるキャスト陣の姿が。その背中からは、それぞれの役や、この作品に対する思いが伝わってくる。カンパニーのチームワークの良さを思わせる場面だ。
前作では、響也の成長していく姿を中心に描かれたが、今作では、「仲間との絆」がテーマ。アンサンブルとして、チームとしてどちらが勝者となるのか、手に汗握るチーム戦が描かれる。強豪校である神南に勝利するためにはそれぞれの実力を上げ、アンサンブルとして完成度を高めるしかない星奏。一方、華やかなイメージの強い神南の部長・東金には父親との確執が。彼の葛藤のようすも本作のみどころの一つだろう。演技にもそれぞれ熱が入る。
また、「音楽劇」というだけに、『コルステ』で大きな見どころとなっているのが、プロ奏者による生のオーケストラ演奏。この日は役者陣のみでの稽古だったため、生演奏を聴くことはできなかったが、本番ではその美しい音色で、物語を彩ってくれることだろう。また、オーケストラと役者陣の息の合った演奏シーンにも注目!
* * *
稽古終了後、主人公・如月響也を演じる前山剛久さんにお話をうかがった。
――今日の通し稽古を終えられてみて、いかがでしたか?
前山剛久(以下、前山) 全体を通したのは今日で2回目ですが、みんな衣装を着るとガラッと変わりますね。やっぱり、衣装を着ると、役のモードに入って、キャラクターに近づくというか。新たな発見がありました。
演出の吉谷さんは演技にしっかりと動きをつける方で、僕らはまだその動きをなぞることにとらわれている部分がすごく多いので、本番までに整理して、さらに今日の通し稽古での気づきを活かしていきたいな思います。
――前作『First Stage』から約年ぶりにこの『コルダ』の現場に帰ってきての感想はいかがでしたか?
前山 エネルギーがある作品だなと思います。そこがこの作品の魅力だと思いますし、音楽モノだけどスポ魂並みの熱いお話って他になかなかないと思うんですよ。そこが魅力だし、何事も全力でぶつかっていくキャラが多いので、演じていて本当に高校生に戻ったような気分になれるので、楽しいですね。
それから今日の通し稽古で思ったのは、響也のように思いをストレートに伝えるのって、素敵だなと改めて感じました。年を重ねていくと、なかなか素直に言えないことってあるじゃないですか(笑)。この作品には、若いからこそ正面からぶつかっていけるエネルギーがあるなと感じています。
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