男食いしたグリッタの豹変ぶりに激論必至！　焦らしと生殺しに辛抱たまらん『トッキュウジャー』

編集部

2014.07.31

――日本全国のちびっ子から青少年、大きなお友だち、さらにはお母さん方といった女性までもを魅了する特撮ヒーローたち。そんなヒーローの活躍を世に広めるためのレビュー！　これさえ読めば、気になる特撮作品のあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『烈車戦隊トッキュウジャー』
第22駅「女帝の誕生」

『烈車戦隊トッキュウジャー』公式HPより。

【今週の極私的見どころ！】
　三ツ矢“グレーゾーン”雄二の指導で得た、日高のり子の演技にゾクっ！　

　夢見がちなヒロイン（？）から一転して、今回女帝となるグリッタですが、この豹変前後の演技の違いはスゴイです。これまでの舌足らずな可愛い可愛い感じから、一気に落ち着き威厳を持った、それでいてどこか畏怖の念を抱かせるキャラに変身する、さすがはベテランの日高のり子さん。ただ日高のり子さんも最初から声優として上手かったわけではありません。最初は子役・アイドルとしてデビューしながら、いまいち芽が出なかった彼女は声優に転進して『超時空騎団サザンクロス』でデビューしましたが、それでも演技経験が少ない彼女の評価は芳しくないものでした。

　そんな日高のり子さんが演技に開眼したのは『タッチ』で浅倉南を演じていた時。上杉達也役の三ツ矢“グレーゾーン”雄二さんから「もっと僕のこと好きになってよ！」と、セクシャリティさえ超越する厳しい演技指導を受けて、短期間のうちにみるみる成長したそうです。そうした苦労を経て得た演技とも思うとまた感慨深いものが。

　ちなみに、チケットくん役の山口勝平さんは、初めて『らんま1/2』の早乙女乱馬で主役を演じた時、ヒロイン役の日高のり子さんから技術的、精神的に色んな助言を与えてもらったそうです。

【今週のオススメ度】
★★★★★
(前回のあらすじはこちら)

　ミオ（演：梨里杏）のお祭りの記憶から、ライト（演：志尊淳）たちは、自分たちの住んでいた町では、星に関係するお祭りが行なわれていたことを思い出す。ようやく見つけた手がかりに、トッキュウジャーの面々は喜びを隠せない。一方、シャドーラインのキャッスルターミナル内では、ついに闇の皇帝ゼット（演：大口兼悟）とグリッタ嬢（CV:日高のり子）の結婚式が執り行われようとしていた……。

　シャドーラインのお妃候補の座を捨てて、駆け落ちを覚悟したグリッタ嬢。でも約束した場所に現れたのは意中のシュバルツ将軍（CV：壤晴彦）ではなく、まさかの闇の皇帝ゼットだった……改めて書くとよい子の日朝ヒーロータイムというより、東海テレビの昼ドラを思わせる愛憎劇ですが、それくらい強烈なヒキで終わった前回。いやーー長かった、この一週間！　ファンの間では、これまで無骨な軍人扱いで好感度が高かったシュバルツ将軍の株が、リーマンショック並みの急降下を見せ、夏コミにゼットとシュバルツとグリッタ嬢の薄い本を出すと宣言した同人作家が仲間内でフルボッコにされるなど、まあ喧々囂々な大騒ぎが展開されていましたよ。