TVアニメ『無能なナナ』ナナの煽りが意味することは?第6話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 毎回能力者のおかげでピンチによるピンチが立て続けに起こるから、毎回どうなるんだろうと目が離せない。今回も最初から最後までノンストップで駆け抜けた。
 
 ミチルに決定的な瞬間を撮られた写真を見られてしまったナナ。ミチルの出方によって対応を変えるべく瞬時にシュミレーションを頭の中で組み立てるが、ミチルはその写真のもつ意味を理解しかねる態度をとったため、その場で殺すという対応には至らなかった。

 ナナは、ツネキチが死んだのをいいことに彼の能力を未来の予知ではなく自分が見た夢を写真にできるだけで、この写真をとって自分を脅してきていたのだとミチルに説明をする。未来予知の能力は本当だったはず、というミチルに彼はこの島に来てから努力を全くしておらず、能力が劣化したのではないかと予想を話したら納得したようだった。

 ミチルから写真を取り上げ、このことは二人だけの秘密と釘を打ってナナは今回の窮地を脱することに成功した。ただ、気になるのはミチルがここでずっと何をしていたかだ。訪ねてみると、彼女は自分の能力をつかってツネキチを生き返らせてみようとしていたと話す。そんなことをされたらたまったものではない。彼女の能力についても、まだまだ警戒を続けなければならない。ナナは、彼女の能力が寿命を縮めるというデメリットをあげ、あまり乱用しないようにと、まるで親友を心配するかのように力説する。ミチルはナナに心配してもらえたことがうれしく、その約束を固く守ろうとする。

 ツネキチが亡くなり、葬式が催されることになった。クラスメイトたちが集まり始まりを待つ中、キョウヤは担任になぜ警察を呼ばないのかと詰め寄っていた。担任曰く、この島には警察はおらず、悪さをしえも取り締まる機関はないという。非常時には軍を頼ることになっているが、その想定はあまりなされていない様子だ。

 キョウヤはクラスメイト達の前に立ち、突然ツネキチの遺体を火葬する前に検死したいと言い出す。ナナがキョウヤに人類の敵に襲われたことを皆にいい、恐怖をあおってこの事柄を言いだしたので、ナナは慌ててそれを止め、外にキョウヤを連れ出した。

 なぜ皆の前でわざわざ不安をあおるようなことを言うのか、と問うとやはりナナを疑っているようなそぶりを見せるキョウヤ。ナナはキョウヤのその疑いを利用して、彼が混乱するよう誘導し始める。

 それは、ナナがキョウヤの能力をキョウヤが爆発事故に巻き込まれる前から知っていたが、それでもなお犯人が彼を狙ったのか、という疑問を投げつけること。キョウヤの能力は不老不死。この島の能力者を全員殺すことが目的なのだとしたら一番最後に狙うなら話は分かるが、ツネキチより先に彼を狙ったということが腑に落ちなくなってしまうのだ。

 ナナが無能力者であることを知らないキョウヤにはこれで、死なない相手を殺そうとして疑惑を買いながら犯行を続けるのはおかしい、という疑問がわき、それがあることでナナのことが疑えなくなってしまう。

 常にナナを疑ってかかっているキョウヤになるべくなら手がかりを与えたくないナナ。いったん話はついたかと思ったが、なおもキョウヤはツネキチの体を解剖しようと突き進んでいく。それを止めようとクラスメイトを扇動しようとしたナナだが、突然棺の中から死んだはずのツネキチが這い上がってきた。

 まさかの光景に目を疑うナナ。だが、これにはからくりがあった。クラスの能力者の中に、ネクロマンシーの能力を持つ者がいたのだ。風間シンジというクラスであまり見かけない彼が、その力の持主だ。

 彼は死体が覚えている記憶なら、死因も特定できさらに死体を自在に操ることができ、その者が生前持っていた能力を使うことも可能だという。この能力にナナもかなり衝撃を受けたが、口八丁手八丁に場を乗り切ろうと努める。

 死体を操った場合の魂のありかはどうなるのかを訪ね、心の声が聞こえるという自分の能力を使ってツネキチが苦しんでいるように感じると伝えると、さすがに皆気が引けたのか、キョウヤさえもゾンビにしたいとは言っていない、と解剖をもあきらめてくれたようだ。

 死体を操る能力など、これから多くの人間を殺していく予定のナナにとって邪魔者でしかない。早速どうにかして彼を始末する手はずをつけなくては、とナナはひとまず彼を知るところからスタートすることにした。

 彼といつも一緒にいる様子の佐々木ユウカ。明るく活発な性格でシンジとは対照的に見える。彼女曰く、彼はあまり学校にはこず今日も寮で寝ているのではないかという。ナナがシンジを気にかけているという事実に嬉しそうにする様子を見て、ナナは彼女とシンジが恋仲であるとあたりをつけ、まとめて殺そうと画策する。

 夜中に二人が外で会っているのを見つけ、様子をうかがっているとそこにキョウヤもやってくる。今までの被害者たちも人気のない夜に襲われたから見回りだという。彼も、次に狙われるのはシンジだとあたりをつけているようだ。

 シンジたちにも二人がいることがバレ、結局4人で話すことに。だがシンジはさっさと部屋へと戻ってしまう。戻っていく彼の手に包帯が巻いてあるのに気付いたキョウヤはその理由をユウカに尋ねると、彼女たちは小さなころからの幼馴染で、5年前に火事に巻き込まれた出来事を話してくれた。

 この事故の際、シンジは他人を助けて脱出が遅れて手に大きな火傷を負いそれを隠すために包帯を巻いているのだという。

 ユウカもその火災事故の際に自分の能力である怪力に気付いたのだそうだ。ユウカは当時を思い出し、いつもクールぶっているし、ネクロマンサーなんてかっこつけてはいるが、シンジはいいやつなのだと繰り返しナナとキョウヤに語って聞かせていた。

 翌日、トレーニングの授業を体調不良といってさぼったナナは保健室の窓から出て男子寮へと向かい、そのままシンジを毒針で殺した。すぐにキョウヤにばれると思い、急いで保健室に戻る際、道で猫が閉じこめられている場面に遭遇してしまう。迷っている時ではないが、ナナはこのピンチを逆に使う事に決める。

 ナナが授業に出ていないことをいぶかしんだキョウヤはすぐに保健室に事実確認に向かう。

 するとナナは思った通りベッドにはおらず、代わりにちょうどいいタイミングで窓の外から急いでユウカを連れて一緒に来てほしいと慌てた様子を見せた。

 猫を助けるために集まった面々。ユウカの怪力があればその部分を壊せると思ったのだが、ユウカは今能力が使えなくて手伝えないと困惑した様子。キョウヤは自分の部屋から猫缶を持ってきてもらい、それを使うことで猫を助け出すことに成功した。

 ナナは猫の声が聞こえたことでこの猫のピンチを知ったとシラを切り、ユウカは動物アレルギーで能力が使えなかったと告白する。

 この場はうまく乗り切ることが出来、そのままナナはユウカ殺害へと行動を移した。だが、彼女の部屋に忍び込むとすぐさま誰かに後ろからものすごい力で抑え込まれてしまう。確実に仕留めたはずのシンジが、ユウカの部屋でナナを取り押さえているのだ。 そう、実は本当のネクロマンサーはユウカで、シンジの能力が怪力だったのだ。ネクロマンサーは死体のめを通して物を見ることもできるという。

 状況を整理しようとしているナナに対して、ユウカはツラツラとシンジとの思い出を語り始めた。シンジとユウカは付き合っており、五年前、火災事故に巻き込まれた時もデートで映画館に訪れていたのだという。火事が起こり周りが大騒ぎになり、二人は混乱に巻き込まれ逸れてしまう。ユウカは先に外に出て、シンジもすぐに出てくるだろうと待っていたが、次に彼と対面した時には、彼は担架に乗せられていた。

 最後まで彼は他人を助けようとしていたのだという。そこで、ユウカの能力が発生したようだ。つまり最初に出会ったときから、シンジはずっとユウカによって操られた存在だったのだ。ユウカはシンジを愛しすぎるあまり、彼が死体になっても自分の能力を使って彼をあやつり恋愛状態を楽しんでいたのだ。ぶっきらぼうで冷たいけど、優しい彼氏と自分を演じ分け過ごしていたのかと思うと空恐ろしいものがある。

 ユウカもナナが何をたくらんでいるのかなどわかっていないようだったが、自分たちに仕掛けてきた行動から、他の者たちを殺したのもナナなのかと疑いを持っている様子。 このまま皆の前に突き出すといっている中、ナナはどう回避するのか。

 ナナは、絶対絶命の状況の中ユウカに対して自分がツネキチをはじめ皆を殺したことを認める。だが、それでもお前のように死者を弄んだりはしていない。とまるで煽るような言葉を口にする。

 この言葉でナナは一体どのような展開に持ち込もうとしているのか? 彼女に勝機はあるのか。目が離せない。

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