TVアニメ『無能なナナ』クラスメートを瞬殺していくナナ…第2話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 あっという間に、クラスメイト一人を抹殺したナナ。彼女をこの学校に送り込んだ機関は能力者を殺すことを目的としている。能力者は既に人間ではなく、人類の敵であり殺戮を繰り返す。だから先に始末してしまえ、というのだ。

 ことの発端は特殊な能力に目覚めた人間が現れたこと。まるでヒロアカの「個性」のような話だが、あの世界観のようにヒーローが現れればいいが、やはりそうもいかないと考えるとこちらの世界で起きたことの方が現実味があるように感じられる。

 突然特殊な能力に目覚めた人間がどうするか。それはその力を試してみるのだ。特殊な能力を持つものは、一般的な人類の倫理規定に沿わない行動をとる者が多くなり、大事件が頻発してしまう。

 さらに一般のお偉い人たちは、その能力を軍事利用しようとするがその扱いがひどく研究対象として扱われたことにより反発が起こり、能力者と旧人類側で争いが勃発し、それは5年に及んだ。

 最終的には人類側が勝利し、今のように能力者を認めたうえで隔離する方法が一般的になったようだ。

 そして、いつかくる人類の敵と闘うため、と称して訓練が行われているようだが実態は違う。ナナは国の機関から秘密裡に彼ら能力者を始末するように命を受けてこの島にやってきたのだ。何故ナナが選ばれたのか、それができると見込まれたのか理由はわからない。だが、能力者がいることでいつか人類の多くが命を落とす、と考えられているのだ。

 ナナは昨日ナナオを始末した。だが、何事もなかったかのように学校で授業を受けていた。川に浮かぶ丸太の上を歩ききるという体育の授業の様子を見学しているようだが、クラスメイトは皆何かしらの能力を持っており、その能力の詳細を隠しているものも少なくない。

 その中でも氷を操る男・郡や炎を操る男・飯島などはわかりやすく、この授業の中でも川を全面凍らせるなど自分の能力を見せつけていた。派手な能力を持っていると、言動も派手というか嘘も簡単に見分けられてしまう。郡に色々と探りを入れてみると、彼は氷を操れはするが人を思いのままに凍らせることなどは出来なさそうなことが察せられる。

 今回はこの郡がターゲットなのか、と思ったがそうではないようだ。郡と話している際に教室内で喧嘩が勃発。飯島がまたしても弱いものいじめをしでかした。そのターゲットに殴り掛かろうとした一瞬ののち、なぜか飯島が殴られて倒れているという現象が起きた。

 この現象が起きたのは渋沢ヨウヘイのせいらしい。彼は「時間を止めることができる」といわれているらしい。彼は食事中に騒がしくしている人と食べるのが遅い人が嫌いだそうで、中島が昼食中にうるさくしていたことに腹を立てたらしい。

 学級委員ではないが、そういったタイプの真面目系な男子、といった印象だ。とにかく時間を止める・操る系の能力者は厄介だ。学校の中でも最強クラスの能力といわれており、彼が生きていることで推定80万人以上の人が死ぬ可能性があるという。

 ナナは渋沢を次のターゲットに決め、彼につきまとい始める。放課後、彼が食堂によるとそこについていき、相席をして一緒に食事をとる。彼には「学園最強と言われる渋沢さんに興味津々」といって、彼の能力の詳細を聞きだそうとした。

 最初こそ、時間を止められるとしか言わなかった渋沢だが、その実態は時間を止められるわけではなく、過去に戻ることが出来その結果自分の望むように過去を書き換えることができるのだ。

 その力は味方であれば確かに最強の力ではあるが、敵になった時はかなりリスクがありそうだ。特に昨日自分がナナオを殺した場面に戻られたら危険である。それを知ったナナは頭の中でどんどん作戦を組み立て始める。

 だが、二人の会話に突如参加してくる男がいた。ナナと同日転校してきた小野寺キョウヤだ。彼は二人の会話に突然入り込み、ナナオがいなくなったことについて語り始める。ナナオの隣の部屋の彼は、昨日からナナオが戻ってきていないこと、昨日最後に一緒にいたのはナナだったのではないか? 最後にどんな話をしていたのか? と矢継ぎ早に問いただしてくる。なぜかその間ずっとナナの髪の毛をもしゃもしゃと触っているのが気になる。ナナ本人も気になったのだろうそのことについて聞いてみると、妹と同じ髪形でつい触りたくなるのだそうだ。おかしいだろ。

 ナナはキョウヤの質問にはとぼけて答えて見せるが、疑いたくなる気持ちには賛同する。すでに能力者が育つ前に叩こうとする人類の敵の刺客が紛れ込んでいるかもしれないという噂を自ら言い出し、さらに自分の「心が読める」という設定にのっとってキョウヤから他の人からは聞こえない声がする、と言い出し渋沢を自分側の味方につけようとする。

 自分が不利になったと感じたのか、キョウヤは二人の側から離れていく。転校初日は誰にも近寄らせないような雰囲気を出していたキョウヤのこの急接近は一体何を示しているのだろうか。

 残された渋沢とナナもナナオの足取りを探そうと、寮の前で時間遡行をして1日前に戻ってみることに。この能力には副作用もあり、一度行うにもかなりの体力を使う模様。さらに12時間以上戻ると体への負担も大きく嘔吐してしまうらしい。

 さらに人に見られると強制的に元の時間に戻ってしまうなど制限も多いようだ。渋沢は昨日、ナナオがナナと海に行ったことを知ったらしい。

 このまま海に行って、そのあとのナナオの足取りを知ろう、と言い出す渋沢。だがナナはかなり負担がかかって辛そうな渋沢をいたわるようなふりをして、明日また確認したらいいのでは? と提案するが時間がたてばたつほど戻れなくなってしまうので、今のうちに調べよう! と崖にいくことを強行する。 

 ナナオを崖から突き落としたのは24時間以内。このままでは現場を彼に目撃されてしまう。だが、ナナは自分を信じることにした。過去に戻った彼に、何を見たか聞いたところ、彼はナナがナナオを落とす直前の、手を握ったところまでしか目撃をしていなかった。そう、ナナは彼を突き落とす寸前に周囲を見渡していたのだ。渋沢は誰かと目が合うなど姿を認識されると強制的に戻されてしまう。

 ナナは目撃者がいる場所でコトを犯さない。その習性のおかげで、彼女の犯行は時間をさかのぼっても目撃されることはなかったのだ。彼の中にあったナナへの疑いは完全に晴れた。

 だが、このまま彼を活かしておくわけにはいかない。彼の能力を十分にしったナナは彼を殺すための作戦を決行した。

 夜中、彼を呼び出し実はナナオが襲われたことを黙っていたと告白する。今まで渋沢が本当に信頼できるか確証を持てていなかったと話、本当はこっちで人類の敵に襲われたことを黙っていたことを詫び、まもなく24時間たってしまうから渋沢の能力を使って、彼を救ってほしいと彼を連れ出した。

 渋沢を連れ出したのは、昼間授業を行った場所。郡が川を凍らせた場所だ。その場で昨日に戻ってもらい、ナナオを助けてくれ、と頼むと渋沢は持ち前の正義の心にのっとり、ナナオと共に戻ってくると約束してくれて、過去にもどっていった。だが、彼は二度と戻ってくることはなかった。

 ナナが渋沢を過去に戻らせた場所、そこは今日の段階で郡に凍らされた場所。彼が戻った昨日の時点では水だったのだ。氷の上に土や草をまき、気付かれないようにしていたが、過去に戻った瞬間、渋沢は水の中に落ちてしまう。さらには彼は水が怖いカナヅチだ。そのまま溺れて死んでしまう。さらに、氷のせいで暫くは遺体も発見されないだろう。

 こうして、ナナはあっという間に二人の能力者を始末した。二回続けて彼女が付きまとった相手が死んでいったら、さらには多くないクラスメイトが連続で消えたら、そろそろ誰かが気付くのではないか。三人目以降はかなり難易度が上がりそうだが、どのように展開していくのか。大変楽しみだ。

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