TVアニメ『無能なナナ』第1話から大ドンデン返しで視聴者騒然!?

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 完全学園ドタバタラブコメ系かと思ってみたら完全に騙された。

「人類の敵を残らずコロセ 推定で一千万人の命が守られる」こんな指令が誰かの携帯に届く。そしてポツンと建っている学校の絵。この中に人類の敵がいるのだろうか? 
 
 中島ナナオ少年はここに転校して半年。ここはいろんな能力を持った人だけが集められているエリート学校のようだ。 炎や氷を操ったり普通の人間にはない力を使って、50年前に現れたという「人類の敵」を倒すために日々訓練に励んでいる。

 だが、ナナオにはここに集められた他の生徒と違って大した能力がないという。クラスメイトたちにも「無能」呼ばわりされていじめられる毎日だ。

 そんなある日、学校に転校性がやってきた。やってきた転校生は二人、小野寺キョウヤと柊ナナ。キョウヤは自分の能力は明かさずぶっきらぼうな態度をとる。

 そしてナナは、自ら「人の心が読めます! でも空気は読めません」という挨拶をするなどかなり対照的な存在。
 
 席が空いていたことにより、ナナはナナオの隣の席に座ることになる。ナナのかわいらしさにドキドキしていたナナオ。だが、彼女は授業中の空気を読まずに話しかけてくるので、先生に注意されてしまう。

 ナナとキョウヤがやってきたなか、このタイミングで学級委員長を決めることになる。全員がエリート意識を持っているからか、クラスの過半数が自ら手を上げる。だが、ナナオは自分の能力を大したことがないと思っているから手を上げないままでいた。すると、隣のナナが手を挙げて、ナナオを学級委員長に推薦しだしたのだ。

 青天の霹靂すぎて驚いているナナオ。そしてナナオのことを無能呼ばわりしていじめていた炎を操る飯島と郡はナナオが委員長になるのに大反対。ギャーギャーと騒いで全く決まらない状況に嫌気がさしたのか、キョウヤがこの三人で対決して決めればいい、と提案したことでその策で決めることに。ただし、勝負は次の日に行われることになった。

 なぜかその日の間中ナナに付きまとわれ、一緒に帰宅することになったナナオ。帰宅中に自分がここに来た理由などをナナに語り始めることに。

 彼は人とはレベルが違うような裕福な家庭で育った。だからといって、人に好かれるようなタイプでもなく、学校でも孤立し、家の中でも特に目立った能力でなかったことから父親からも愛想をつかされているような存在だった。

 そんな時に彼の元に届いたのが「召集令」だったのだ。今まで自分のことを見向きもしなかった父親が唯一ほめてくれたのがこの召集令。どこに行ってもリーダーが取れる男になるのが大切だ、とこれから転校する先でもその期待に応えることが大事だと思ったナナオは、転校初日の挨拶で「みんなのことを引っ張るリーダーになりたい」と言ってしまったことから、「自称リーダー」と呼ばれ馬鹿にされていたのだ。

 この島では、特別な存在が集められているということで、住んでいる間の衣食住に関わるお金は全て国から支払われ、さらにはお小遣いまでもらえるらしい。なんだそれ羨ましすぎるだろ。帰宅途中の食堂によって好きなだけごはんを食べても無料なのだ。 

 お次はナナの話を聞くことになるが、人の心が聴こえてしまうのはかなりストレスがかかるものらしく、今まで苦労してきたことが伺える。

 ナナが海が見たい、ということで崖のような場所へ行くことに。ちょうど夕日が落ちるような時間帯だったこともあって美しい風景が広がっている。ナナはナナオが能力を明かさないのは何故なのかと問うと、この島には能力者だけが集まっていることから用心のために明かさないようにしている者も少なくないらしい。

 彼らに対抗するための存在がもう既にこの島に入り込んでいる可能性もあることから、うかつな真似はしない方がいいという判断もあるそうだ。

 話している途中、突然見えない何かの力によってナナが押し出され崖から落ちてしまいそうになる一幕があった。ガードのように張られているロープも老朽化しており、すぐに切れてしまい本当にあと少し、ナナオが手をひくのが遅かったら落っこちてしまっていただろう。

 身を挺して助けてくれたナナオに、やはり彼がクラス委員長になるべきだと力説するナナ。彼を推すのはクラスの中で一番心が綺麗だと感じたからだ、という彼女にナナオは自分の父もずっとリーダーになれといっていたことを思い出し、その記憶すらナナに読まれていたのかと思い、不快感をあらわにしてしまう。そのままなんとなく気まずい気持ちを抱えたまま、二人は寮に戻ることに。

 その夜遅く、ナナはナナオが食堂で忘れた腕時計をわざわざ届けてくれる。そのやさしさにまた改めて彼女の優しさに触れたナナオは自分が心を読めることを気持ち悪いといってしまったことに後悔を覚える。

 翌日、クラス委員長を決める戦いがスタートするが、ナナオはその戦いには参加せず辞退を決め込んだ。 鼻からナナオなど眼中になかった飯島と郡は二人で能力不使用の殴り合いを始めるが、どんどんエスカレートしていき結局は能力戦になってしまう。 

 二人の炎と氷の戦いは白熱し、思ったよりも大きな力が出てしまいかなり危険な状態に。

 この二人の攻撃の間に割って入ったのがナナオだった。彼が間に入ると二人の攻撃は瞬時に消えてしまう。そうナナオが今まで隠していた彼の能力は「無効化」だったのだ。

 能力者たちのクラスにおいてその能力を無効化してしまう力は圧倒的に強い。結局クラスのみんなもナナオが委員長にするのがいいのでは、という意見が大半を占め、彼がなることに。

 学校を終え、昨日と同じ崖で顔を合わせるナナオとナオ。自分がリーダーなんてなんだか恥ずかしい、と照れるナナオだったが彼もなんだかんだいっても父に言われていた言葉や父を意識しており正直に委員長になれたことを喜んでいた。

 ナオはその言葉を笑顔で聞き、無効化は自分に向けられる直接攻撃に有効そうで、自分のような能力には効かないのか、と尋ねる。ナナオはナナの精神的なものは聞かないのかもしれないが自分に触れたらもしかしたら……と予想する。

 ナオはすぐさまナナオの手を取り、本当に心の声が聞こえなくなったと心から嬉しそうな顔を彼に見せた。
 
 ナナオもその笑顔にときめき、これからもよろしく……と声をかけようとしたその瞬間。ナオに崖から突き落とされてしまった。

 とっさに昨日ナオが落ちそうになってちぎれたロープを掴み落下は免れたが、ナナに突き落とされたという衝撃の事実は変わらない。

 何故だ、と思ったが彼女は転校初日から彼の動向を見てとり、行動を読み、内面が読めるようにふるまったのだという。そう、彼女には心を読める力なんてなかったのだ。

 昨日、ナナオが言っていた能力者を狙う存在、それがナナだったのだ。無能力者が学校に侵入したら真っ先に疑われる。だから能力を偽ったのだ。ではなぜ、ナナはナナオを殺そうとするのか。それは、彼ら能力者こそが人類の敵だからだ。彼らは人類の敵を倒すためにここで日々訓練を積んでいるが、誰もその実態を見たことがない。それは彼らこそがその人類の敵だからなのだという。ナナオの無効化の力は将来的に能力者たちの統率者になりうる存在だと思ったから、一番最初に狙われたようだ。

 こういった情報を聞かされたナナオは絶望のまま、崖から転落していってしまった。ナナオが主人公なんだろうなぁと思ってみていたからまさか初回でいなくなる役だとは……そしてタイトルである「無能のナナ」の意味がそういうことだとは。あまりにも序盤の雰囲気と大きく変わったので驚きを隠せない。

 この大どんでん返しが、次回以降はなくなるわけだがその分を補って面白くなるかどうかはまだ未知数。ぜひこのままのドキドキ感のまま最後まで走り切ってもらいたい。

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