TVアニメ『無能なナナ』ハラハラする心理合戦の第3話

TVアニメ「無能なナナ」公式サイトより

 ナナオと渋沢を立て続けに倒してしまったナナ。さすがに一気に二人も消してしまうと、生徒たちも「人類の敵」が忍び込んでいるという噂を信じてしまい、身動きがとりづらくなってしまうかもしれないという懸念が生まれてくる。

 実際にモグオは未だに姿を見せないナナオのことを常に気にかけており、ナナと同時期に転校してきた小野寺キョウヤを怪しいやつだとにらんでいた。

 登校中に突然雨が降ってきたようで、生徒たちは皆ずぶぬれになって教室に入ってきた。いつものように郡がナナにからかい半分で壁ドンを仕掛け、今日の僕は何を考えている? と問いかけてくる。ナナは彼の心の中など読むことはできないが、彼の様子を慎重に観察し、彼がクラスの中に付き合っている女子がいることを見破り、それを指摘する。すると、その観察をまるで自分もしたかのように、郡とその彼女の体が半分ずつぬれていることから二人が相合傘をして学校にきたのではないかと、キョウヤが解説を行った。まるで、ナナが心が読めていないことを試すかのような行動に、ナナはキョウヤについて探ることに決めた。

 手始めに昼食を一緒に食べないか、と誘うがお腹は減っていない、と断られてしまう。彼の行動を観察するために、あとをつけると自販機で牛乳を購入し古い建物に入っていった。暫くするとそこを離れたキョウヤを見送り、ナナもその建物に入ってみる。そこは使われていない公務員室のようで、皿にミルクが入っており触ると温かかった。どうやらコンロで少し温めて置いておいた様子。中からはネコがあらわれたことから、彼がこっそり面倒を見ているのかもしれない。この行動だけでは、キョウヤのことがまだよくわからない。
 
 意外にも彼を知るチャンスは向こうの方からやってきた。キョウヤの方から「友達になってくれ」と申し込まれたのだ。そして突如彼の部屋に招かれることに。部屋をみればおおよその人間性はつかめる、と内心意気揚々と部屋に上がり込むも、キョウヤの部屋は整合性のない、かなり物の多い、乱雑な部屋だった。やたらと古いゲームがあり、一緒にそれをプレイすることに。

 友達といえばゲームだと思った、という彼だがナナを誘った意図が全く見えず警戒してしまう。ナナの方から誘導しようと、話があるのではないか? と問いかけてみる。すると、キョウヤは同じ日に転校してきたのに既に友達が多いナナに友達を作る方法を聞いてきた。

 キョウヤは人当たりが悪いことを気にしているようなので、友達を作る秘訣が知りたいらしい。ナナは素直にキョウヤはオラついたところがある、と口に出すとその単語を知らなかったようで、具体的にどういう意味なのかと突っ込んでくる。大体こんな意味では? というものをあげると、嬉しそうに新しくしった「オラつく」という言葉をメモにとったりしていた。

 キョウヤは気になることがあると夢中になってしまうらしく、ナナオについて調べているのもそういうことだそうだ。彼には妹がおり、キョウヤよりも先にこの島に来ていたという。だが、それから音信不通になってしまい、何かあると思い島までやってきたそうだ。だが、ナナオがいなくなっても学校側が探そうとしない点を見て、不信感を抱いたそうだ。

 自分たち能力者は国の宝のはず。いなくなったらかなり大がかりな捜索をされてもおかしくない。それに特殊な訓練を受けると聞いて軍隊のようなところを想像していたのに、生徒たちはここで野放しにされている。こんなことで人類の敵に立ち向かうことなどできるのだろうか?

 キョウヤは話しながら「人類少女」という漫画を取り出す。人類の敵に立ち向かう少女を描いた漫画のようだが、偶然にもナナもこの漫画を愛読しており、初めて共通の話題が出来上がった。ナナはこの漫画をキョウヤも愛読していると聞いて、遠慮なく殺せる、と確信した。だが、まだ彼の能力がわからない。

 共通の話題もできと、とりあえず今日はお開きとなり自分の部屋に戻ろうとしたその時、突然キョウヤはナナオの腕時計をナナに見せてくる。 そして、ナナについてくるよう指示し、あの崖にやってくる。

 崖でキョウヤはナナに13日の夕方のアリバイを聞いてくる。自分たちが転入した翌日、ナナオがいなくなった日だ。14日から学校に来ておらず、見つけた時計が示していた時間は6時10分。その時刻が夕方のものだとしたら、この示している時間こそがナナオに何かあった時間なのではないか……。

 ナナは素直に、ナナオとは最後にここで別れたことをキョウヤに伝える。でも、彼が自殺ではないはずだとも伝える。あの日ナナオは自分の能力でクラスを一つにまとめてあんなに嬉しそうだったのだから自殺などするはずはない、というのがナナの推察(に見せかけた嘘)で、誰かに押されてしまったのかもしれず、それが人類の敵の可能性があることをほのめかす。

 キョウヤはこのことを学校側に知らせるべき、とするがナナはそれに反対する。そうすることで混乱が起きてしまうのではと訴えると、そのために社交的であるナナの力を借りたいという。

 ナナはこの申し出を利用し、まだキョウヤのことを100%信用できていないから、キョウヤの能力を教えてほしい、とたのんでみた。だが、心の声が聞こえるなら能力を聞けばいいとだけしか言ってくれず、教えてもらえなかった。 能力がわかれば任務もぐっとやりやすくなる。彼の能力をどうにかして調べ上げなくてはと決意する。

 ナナとキョウヤは共に担任にナナオが襲われたという事実を伝えるが、卒業するまでは外部とは連絡が取れない、と改めて言われてしまう。教師側から上に連絡はしてもらえるようだが、このことは他の生徒には言わないようにと釘を刺されてしまう。

 先生に伝えた後、教室に戻る廊下の中でナナは、キョウヤにナナオが猫を飼っていたらしいという情報を与える。

 キョウヤはこのときもナナを観察し続けていた。彼女が人類の敵だという確信はないが、ナナオがいなくなっても悲しむ素振り一つ見せないナナに違和感を抱いており、さらにこの島がおかしいとずっと感じている。

 彼はまた猫にミルクを与えるために公務員室に立ち寄った。猫の姿は見えなかったがミルクを置いておけば後で飲むだろう、といつものようにコンロで火をつけた。だが、それがいけなかった。

 ナナは、キョウヤの部屋に入った時、トマトに日付がかかれた付箋がついているのを見て、彼が鼻がきかないのではないかと考えた。公務員室にガスが充満していても匂いがわからず、コンロに火をつけたら爆発してしまうことに気付かず……。

 読みは当たり大爆発が起こる。確実に中にいた人間は死ぬだろう。爆発したのを確認すると、キョウヤの名前を呼び、一刻も早く助けなければ、という演技をしてかけだそうとする。だが、死んだはずの、焼け焦げたはずのキョウヤは生きていた。ナナの足を掴み、なぜすぐに助けにこれたのか、炎にまかれたのが何故自分だとすぐにわかったのかと問い詰める。その間にも彼が負ったはずの傷はするすると治っていく。

 キョウヤはナナが自分を見つけたのは偶然の可能性もあると判断したが、やはり疑う気持ちも捨てきれない。さらにナナが死ぬほど驚いていることにも納得がいっていないらしい。彼が不老不死の能力を持っていることを、ナナなら心を読んで知っていたはずなのに。さらに彼は、不老不死にも代償があり、その代償を心の中でそっとナナにだけ教える、といった。もちろんそれはナナにはわからないものなのだが、ここで嘘をつく以外の選択肢は取れない。

「伝わりました」と笑顔を作って答えるが、彼女は「必ず暴いてやる」と彼の代償を暴くことを心に誓う。

 キョウヤを抹殺できなかったことでナナの正体がバレる確率が上がってしまったように感じるが、キョウヤの疑いと信頼の間の感情をうまくコントロールできればまだ大丈夫なのだろうか。ハラハラする心理戦が続くが、次回は誰か死んでしまうのだろうか……。

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