アニメ『プランダラ』とっちらかった物語もいよいよ終盤…きちんとまとまるのか?第21話

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TVアニメ「プランダラ」公式サイト

 感動させたいのだろうに、いつも滑る作品。それがプランダラだ。今回は、もうこいつが主役でいいのでは? というくらいに主人公っぽい行動をとる男、ジェイルのエピソード。
 
 血のつながらない父として自分を溺愛してくれていたアランが、300年前の担任教官だったことを知り、彼に対面を申し込むジェイル。
 いつも過保護に自分にかまってくるアランに辟易していた彼だったが、今回でそれも最後と受け入れる。

 いつもは拒まれるスキンシップを受け入れられたことに戸惑いを隠せないアレクだが、ギャグパートでしかこのスキンシップが表現できないからこそ、ジェイルがここからシリアスモードに持っていくときも切り替えが不自然で違和感を感じてしまう。

 ジェイルがリヒトーと絡むことをよしとしないアランに反発する形で星奪戦を挑むことに。ちゃんと自分が300年前のアラン大尉と自分の義父が同じであることを知って名乗りをあげて決闘に入るジェイル。

 300年前も拳を交えたことのある二人。そのころの記憶を今もまだ鮮明にアランが持っているとしたら驚きであるが、その時の戦いでも指摘したジェイルの苦手なフェイントがこの戦いにも生きてくるあたり、ご都合主義が止まらない。

 だがこのジェイルの攻撃はアランには全くきかず、むしろアランの攻撃に倒されてしまう。そして倒れたジェイルにアランは自分の過去を語り始める。

 彼にはジェイルの他に小さな子供が2人いた。だが、その子供たちは自分が留守にしている間に殺されてしまう。殺された理由は子供たちが持っていたお菓子。食料難だったことで小さな子供たちを殺してでも奪い合う時代だったのだ。犯人が見つかりそいつに復讐をしようとしても、その犯人にも腹をすかせた子供がいることを知って絶望していた彼の元にやってきたのがジェイルだったのだ。

 星を奪われ、新兵からやり直せと告げられるジェイル。だが彼はそれでもなおアランに立ち向かおうとする。それは、彼に自分は殺せないという確信からくるものだった。ナナの力をもってすれば、アランは自分の子供が死ぬ前に戻って歴史を変えることができる。だがそれをしなかったのは過去を変えることで未来が違ったものになり、ジェイルが生まれてこなくなってしまうことを防ぐことになってしまうからだ。

 そんなアランが自分を殺すわけがないと確信して、再度星奪戦を願い出るがアランはその申し出を受けることはなく、ジェイルが隠し持っていた除隊願いを受理し、彼を軍隊からそして自分から遠ざけることに。

 そしてジェイルが決死の覚悟で戦っている間、陽菜たちは道安に捕まっていた。元から人間離れしすぎたキャラデザだったが、そんなやつが300年後も残ってリヒトーを倒すに至るのだから不思議だ。

 結局陽菜たちのことも脅すだけ脅して何もしない。シュメルマンに言われるままに陽菜たちを撃墜王にするための薬を無理やり飲ませるというお仕事を任されるのだが、あの戦争を体験しないままに撃墜王にするのは納得がいかないと切れ散らかす。そしてとらわれていた陽菜たちを見逃すという結局いいやつなのか悪いやつなのかわからない態度をとるが、陽菜が本物のバロットを落としたことでまたしても態度が豹変。

 陽菜のバロットの落とし方もなんてわざとらしい……という形だったのですがそうしないと物語が展開しなさそうなのでもう何も言うまい。リヒトーが死んだこと、ジェイルが軍を辞めたことなど色々と物事が進んできた。綺麗にまとめられて終われるのだろうか。
(文=三澤凛)

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