アニメ『プランダラ』設定の甘さが露呈しすぎでげんなりな第17話

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TVアニメ「プランダラ」公式サイト

 毎回ツッコミどころが多すぎる「プランダラ」。オタクはこれが好きなんだろ? みたいな取って付けたような設定が多すぎる故の矛盾や破綻が目につきすぎる。

 学校に軍隊が進撃してきて続々とやられる生徒たち。軍人は防弾チョッキやらヘルメットやらと装備がしっかりしているのに対し、萌えや露出を重視したばかりに女子の装備の薄さが顕著に表れて現実感がない。
 
 学校中が未曽有の危機に直面していたが、アラン大尉の死やジェイルたちの活躍の甲斐がありなんとか予備電源を復旧させることに成功。離人も一命をとりとめた。そして意識が戻ってすぐにシュメルマン大尉から大太刀を渡される。一般的な高校生がすぐに「これは…太刀?」って言うことい違和感を覚えてしまう。

 そしてシュメルマンから受け取った力をもって、さっそうと皆の前に現れる離人。今までとは全く違う恐ろしいほどのスピードを得る。ここでカウントシステムが導入されるのですが、このあたりもなぜそうなのかの説明が全くないのが気になる。とりあえずこれで伏線回収したわ! って感じを出されているが、なぜそうなのか、のちの世では生まれた時にはカウントがついてくるシステムみたいになってるので、そことは違う設定のようにも感じる。

 とにかく離人がもらった刀はバロットの複製品であり、カウントを刻むことが必要らしい。そのカウントは何を自分の枷にするかで決めるという。とりあえず現状すぐ決めなくてはいけないものではないらしいので、彼は友達を助けるために外に飛び出していく。

 自分が思ったよりもかなり早いスピードが出て驚くが、敵が自分に向けて撃った銃弾も止まって見えるほどのスピード。弾を全てよけ、さらに攻撃を仕掛ける相手、ヘリなども即座に反撃をする離人の素早さを見て級友たちが「閃撃の撃墜王だ!」と命名をしていた。嘘だろ……、とつぶやいてしまうくらいに予定調和にさすがに驚いてしまう。

 多少のケガは負ったもののA組はほぼみんな無事だし離人も生きていた。これで一安心と思ったのもつかの間。殺さない軍隊を貫いたために生きていた敵たちが、体に巻き付けていた爆弾を使って生徒たちを巻き込み自殺を図ろうとする。さらに、校舎には核爆弾が仕掛けてあり、それも同時に爆発させると脅しをかけてきた。

 誰も殺さずにこの戦いを終えたいA組側と、この学校の生徒を一人でも多く殺せば家族たちに食料が届くからどうしても殺したい軍隊の戦い。覚悟的にも軍隊側に理がありそうだ。

 とにかく俺を殺せ! と離人を説得しまくる軍隊のおじさま。この軍隊の人たち、前回から思ってけれどかなりいい人たちである。主人公側が有利なように沢山話をして時間稼ぎしてくれるし、核爆弾なんてわかりきった嘘をさも本当のように話してくれるし。主人公側、およびシナリオ側はこうやって都合よくおじさんたちの死を乗り越えてストーリーを紡いでいくのだ。

 優しいおじさんの必死の問いかけに、殺さない軍隊など所詮無理であり、殺さないことには戦争は終わらない。ならば仲間を守ることに決めた離人は、軍人たちの首をはね殺してしまう。

 戦いは収束したものの自分がしでかした行為に大きな罪悪感を抱く離人。みんなの前ではおちゃらけて見せるが、動揺しているに決まっている。そのおちゃらけを真に受けてるクラスメイトやばすぎるぞ。もちろん陽菜は気付いて離人のあとを追いかける。

 離人がいかに傷ついているかを知った陽菜は彼を助けようとするが、この時代にいるタイムリミットが来たようで、未来から来た組は謎の光に包まれる。この謎の光さんもちゃんと空気を読むので、陽菜が離人に告げなければいけないことをちゃんと言わせてから転送を開始する。

 陽菜は自分が離人を愛していることを自覚。そして、彼がこのまま自暴自棄になってしまわないように突然彼の唇を奪い、上半身裸になって胸を触らせ、続きがしたければ300年生きろ、と宣告。彼が300年生きたら彼と子供をたくさん作って一人にはさせないと宣言してこの世界を去っていった。

 設定とかは面白いのにそこに説得力が皆無なのと、下手なギャグのせいで色々壊滅的になってしまう。現代にもどった彼らは過去にいったことで多少世界が変わっていたりするのだろうか。
(文=三澤凛)

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