今年も例年通り突拍子もない企画が集まり、盛り上がった「ニコニコ超会議2017」(4月29日、30日)。その中から、気になるブースの“裏側”を取材して来た。
■入場開始早々から込み合うジャパリパーク
入場開始早々から込み合っていたのが、今、大ブームとなっているアニメ『けものフレンズ』のジャパリパークさばんなちほーを、だいたい再現した「超体験エリア 『けものフレンズ』~アニメの世界を超体験~(超アニメエリア)」だ。
かばんやサーバルをはじめ、アライグマ、PPPなどが、青空が清々しいさばんなちほーに集う。来場者は、3分間の制限時間内でフレンズたちとの記念撮影ができるのだ。担当者いわく、「どんな格好をしていただいてもOKです」とのこと。
さばんなちほーを再現するにあたってこだわった点は、「キャラクターと一緒にどれだけ楽しめるか、というところ」だという。「ファンがキャラクターと一緒に、どうやってさばんなちほーに入り込むのかというところに注力しています。アニメが大好きなファンが多い作品なので、ファンをがっかりさせず、楽しんでいただけるブースを目指しました」と担当者。その思いはしっかりファンに伝わっているようで、入場が始まって30分と経たないのに、すでにブースは20分待ち。「予想よりも、若干多いですね」と、その盛況ぶりに納得の様子だった。
■実は学習参考書との相性が良いボカロ
「超ボーカロイドエリア」で、学習参考書を販売していたのは、「株式会社 学研プラス」のブースだ。一見、超会議とは無縁そうだが、そこで販売していたのは、ボーカロイドとコラボレーションした中学生向けの参考書(『ボカロで覚える』シリーズ)だった。カラオケの人気ランキングなどを見るとボーカロイドの曲がランクインしており、ボーカロイドは一部の趣味ではなく、中学生の間でも認知も広がったため、目を付けたと話す担当者。
「用語や英単語をたくさん覚えなければならないとき、好きな歌詞に用語が入っていると覚えやすいですし、好きな物だと飲み込みも良くなるので、ボカロは参考書との相性が良いと思います。また、PV映像では覚えるべき単語が歌詞で表示され、耳だけでなく目からも刺激が入ってくるので、実は教材の手法としてもピッタリなんですよ」と話す。実際、購入者からは、苦手意識を持っていたのに、スッと頭に入ってきたという感想が多いそうだ。普通の参考書は年に1万部売れればヒットというところ、このボーカロイドとコラボした参考書はシリーズ4冊合わせて、年に50万部ぐらい売れているという。子どもたちの勉強スタイルも、時代に合わせてどんどん変化しているようだ。
大盛況だった『けもフレ』ブースに、“超大人”なN高生徒…「ニコニコ超会議2017」ブースの裏側を取材してきたのページです。おたぽるは、イベント情報・レポ、アニメ、リアル脱出ゲーム、原田真緒、ニコニコ超会議、サンリオ、けものフレンズ、ボーカロイド、N高の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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