大盛況だった『けもフレ』ブースに、“超大人”なN高生徒…「ニコニコ超会議2017」ブースの裏側を取材してきた

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■恋愛SLGのシナリオライターはある種の天才

「石黒研究室の恋愛実験神社」

　面識のない男女の来場者が、あらかじめに決められたストーリーを元に、タッチパネルに表示された選択肢のみで会話を進め、もっと会話をしたいと思うかどうかを“恋愛実験”していた「石黒研究室の恋愛実験神社」。もともとこのシステムは、騒音が激しくロボットに音声認識させるのが難しい環境で、人間とロボットを対話させるために開発されたそうだ。

「タッチパネルでの会話でロボットが物を販売する実験をした際、人間と同じくらい物が売れたので、人間同士にも応用できるのではないかと考えました」と開発をしている大阪大学の小川浩平先生。選択肢で会話をするというのは、恋愛シミュレーションゲームにも似ている。

「関連は非常にあります。恋愛シミュレーションゲームのシナリオライターは、ある種、天才なんです。彼らは直感でこうしたらいいというのを知っていて、作っています。普通の人はあんな風には作れません。そこを、研究し理論がわかれば、いろいろな人が使える一般的な知見になるのです。この研究によって、人間の対話の本質が分かります。例えば、恋人同士なら、論理的に話さなくても会話が成立して、心が通い合ったりしますよね。ですから、心が通じ合うこととは何か、本質に迫れるのです」と小川先生は話す。この謎が解明されると、人間と上手に会話するロボットが設計できるという。一見すると、ニコニコ生放送の視聴者を喜ばせるためだけの企画にも見えたが、その背景には大きな可能性が秘められていた。

■超会議の会場で洋式便所に閉じ込められた

洋式便所から脱出せよ！

　14年12月に発表され、Twitter上で話題を読んだリアル脱出ゲームの問題作「ある洋式便所からの脱出」が、今回再演されていたので挑戦してみた。舞台は洋式便所の個室。狭い部屋だけに、やれることは限られている。が、謎は2段仕掛け。なんと鍵を開けたと思ったら、アコーディオンドアの向こうにもう一部屋が。与えられた時間は10分間なので、時間配分を間違えると、大変だ。ただ、ガイドが付いているので、ヒントをもらうこともできる。筆者は2回ほど簡単なヒントをもらい、「ほぼ自力で解いてすごい」という評価をいただいて、制限時間ギリギリで脱出に成功した。6月24日に行われる「リアル脱出ゲーム大パーティー」で再演される予定らしいので、難易度の参考にしてほしい。

　ちなみに、最後の扉は押すと開く（筆者はずっと引いていて、ガイドも解錠したのに、何故開かないのか首を傾げていたw）。「今まで、狭くても10人限定の部屋から脱出するものだったので、一番狭いところから一人で脱出するものを作りたいと思ったのがきっかけです。一人で、部屋を占拠できて、全部自分で謎を解けるというプレミア感が、このリアル脱出ゲームにはありますね」と担当者は語る。我こそはと思う人は、ぜひこの洋式便所に駆け込んでほしい。

 
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