「みなさんには僕が作る物語と同時に、僕自身の物語も楽しんで頂けたらと思っています！」　『CAT SHIT ONE』『風雲維新ダイショーグン』の笹原和也、20年の遍歴

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ILCA公式サイトより

　ILCAの設立は2010年。笹原監督は翌11年からの在籍だが、現在は『ロボと少女（仮）』などのアオキタクト監督、『森の安藤』などの谷口崇監督、『グレートありがとウサギ』などの土肥志文監督など、自主制作で話題を集めた個性的な仲間も属する会社になっている。最後に笹原監督が求める人材像や今後の展望について聞いた。

笹原「僕のお手伝いをしてくれる人という意味でしたら、一生懸命やる人だったら後は問わないです。好きなことが努力の源なので、CGが本当に好きなのかどうかが一番重要な才能だと思います。そして、情熱はあるのに勉強方法がわからない人もたくさんいると思うので、そういう人を救済したりしてました。スタッフさんが増えることで僕の得にもなるし。ただ、今は残念ながら、やってないです。

　昔とは考え方も変わって根性論を人に強いるようなことはなくなりました。大きなボリュームのものを長い期間をかけて作るのなら、無理せず毎日コツコツやってくのが大事だと思うようになりました。徹夜したら次の日はまともに働けないじゃないですか。それじゃ徹夜をした意味が無いですから。

　率直に言って、今の僕は現実に負けてしまっているところがあると思います。コツコツやることはもちろん大事なんですが、コツコツやるだけじゃダメだったということですね。だから、それを逆転してやろうと思ってキックスターターを始めたのです。キックスターターを始めることは僕の中では自然なことだったんですが、驚かれることも多くて、キックスターターに挑戦することはオオゴトなんだな！　と気づきました。そして、いろんな方から熱い応援を頂いて、自分を冷静に評価するきっかけにもなりました。今の僕はまさにロッキーのようだと思ってます。落ちぶれた人間がいかにチャンピオンになるか?!　みなさんには僕が作る物語と同時に、僕自身の物語も楽しんで頂けたらと思っています！　
“The Best in The World!!”」
（取材・文／真狩祐志）

■風雲維新ダイショーグンReboot　facebookページ
https://www.facebook.com/DaishogunReboot/
・笹原和也のツイッター
@sasaharakazuya

 
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