来年にも“空飛ぶ消防士”が登場!? まずは防災活動での活躍が期待される“ジェットパック”

1511_martin.jpg「Martin Jetpack」公式サイトより。

 続々と建設される高層タワーマンション――。建設に偽装がない限りは(!)最新の耐震設備と防災システムを備えているはずだが、火の手が回れば地上に降りることが難しい高層階の住人であれば、特に火災に対する警戒を怠ることはできないだろう。消防の側にも高層マンション対策が求められているともいえるが、なんと近い将来は消防士が空を飛んでやっくるかもしれない!?

■ドバイ消防局がマーチン・ジェットパックを20機購入

“空飛ぶ消防士”を実現するのが、ニュージーランドのマーチン・エアクラフト社製の一人乗り小型垂直離陸機「マーチン・ジェットパック」だ。

 世界一高い超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」をはじめ様々な高層ビル群を擁するアラブ首長国連邦・ドバイの当局は先頃、防災対策としてマーチン・ジェットパックを20機購入することを発表した。これらのマーチン・ジェットパックはドバイの消防隊に導入されるということである。マーチン・ジェットパックの発売は来年に予定されており、つまり来年にもドバイの消防士が空を飛ぶことになるのだ。

 今回の“大量購入”に併せて、マーチン・エアクラフト社は初めてジェットパックを操作する消防士たちへの教習プログラムと、オペレーションシステムも提供するということだ。

 高層マンションでの災害については、「2010年上海マンション火災」の惨事が思い起こされるが、上海と同じく高層建築物が多いドバイでも高層ビルの防災対策の強化が急務の課題であると考えられているようだ。ジェットパックを装備した消防士が具体的にどのような活動を行なうのかは明らかにされていないが、地上からの侵入が難しくなっている局面などでも、ジェットバックで垂直上昇し建物の屋上に降り立つことができる場合もありそうだ。また、遠隔操作が可能なタイプもあるので、火災で高層階に取り残された人のもとへと飛ばし、ジェットバックに乗り込んでもらって救助するという活用法も考えられる。

 ドバイはまた防災活動にドローンも活用しており、昨年は15機のクワッドコプターを購入し巡視活動に使用しているという。今後も高層ビルが続々と建設されるドバイでは、高層階での防災対策がこの先ますます必要とされているのだ。もちろん“空飛ぶ消防士”が活躍する事態にならないことを祈るが、消防士が空を駆け回って“火の用心”してくれれば高層階の住民も心強いかもしれない!?

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