前回、アメリカでドローン撃退用の専用弾が発売されたというニュースをお伝えしたが、今回はもっと穏やかな“対ドローン兵器”が開発されたという。
■指向性電波を放つ“ドローン撃退銃”
オハイオ州を拠点とする科学技術集団の「Battelle」が先頃公開したのが、ドローンの飛行を指向性の電波で妨害する「DroneDefender」システムだ。まるでビデオゲームに登場するレーザー銃のような外観にまずは目を奪われる。
「このシステムはドローンと操縦者の間の無線電波を妨害し、基本的にはドローンに操作圏外であると強制的に認識させるものです。これによってもともとドローンに備わっている安全プログラムは3つのうちのどれかの行動をとることになります。それは操縦者が変異に気づくまでホバリングすること、着地すること、出発地点に帰還することのどれかです」と開発に携わったダン・サム氏が「Motherboard」の記事で語っている。つまり、ドローンにダメージを与えることなく“お引き取り願う”かたちで飛行を妨げるのだ。
ドローンをいち早く発見して飛行を電波で妨害するシステムはオレゴン州のハイテクベンチャー「Domestic Drone Countermeasures」からも登場しているが、どちらかといえば特定の敷地内をドローンから防衛するためのもので、導入には工事も伴いそれなりに高額な設備になる。しかし今回のDroneDefenderは、形状もまさに銃器タイプでどこでも手軽に持ち運びができる。紹介動画を見る限り、おそらく車のシガーソケットから電源の供給が受けられるようだ。したがって、将来的にはパトカーなどの警察車両に常備して活用されることなどが考えられているようだ。これを構えた警察官の姿は、まさに近未来SFを彷彿とさせるインパクトのある光景ではないだろうか。
撃墜すれば有罪! ドローンに穏便に“お引き取り願う”近未来風ライフルが登場のページです。おたぽるは、その他、ホビー、ドローン、DroneDefender、ライフルの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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