隣に来てほしくないサークルを指定できる! 初心者が同人活動を始めてみると…【イベント申し込み編】

 同人イベントでは、当日どんなサークルが参加しているか記載されたパンフレットが作られる。そのための自分のサークルを紹介したサークルカット(縦4.5センチ、横3.5センチくらい。イベントによって異なる)を、申し込みの際にあわせて添付する必要がある。サークルカットのちまちました枠を埋めつつ「あの枠を埋めてる! 今、ついに同人活動してる!」とこみ上げるものがあった。こういったお約束がいちいちうれしいのだ。小説サークルゆえに字ばっかりで地味なサークルカットになったが、ここでデザインセンスもないのに無理に華やぎを、とすると、おかんアートみたいになると思い自重した。今後の課題だ。

 申込書で目を引いたのが、「このサークルには隣に来てほしくない」の記入欄があったことだ。こんなとこまで配慮するのかと驚いた。しかし、Twitterで好きなサークルの人のつぶやきを見ているうちに、「見なきゃよかった……」と思うこともあったため、やはりちょっと難しい人もいるのだろう。マンガ、オタク文化の一般化、カジュアル化が進んで久しく、自称オタクも増えてきたが、この欄の存在に「やはりオタクはカタギじゃない特有の世界だ」と身の引き締まる思いがした。ちなみに1サークルのスペースは横幅90センチほど。会議室などで使う長机の半分だ。1スペースに二人椅子に座る人がいたら結構みっちりする。苦手な人が隣にいたらつらい距離感だろう。

 申し込みから1カ月。このスペースで割り振りました、とメール連絡が来て、無事当選した。締め切り直前までイベントのホームページでは参加の募集をしていたので、落ちたサークルはないのではと推測される。昔はイベント数が少なかったが、今は東京、大阪といった大都市なら毎月のように大型イベントが開催されている。コミケは例外だが、それ以外の大型イベントなら書類不備がなければほぼ落ちないのでは? と思った(ジャンルや、会場をどこまで拡張できるかにも寄るが)。

 3割が落ちるコミケの書類作成は大変なのかもしれないが、私の参加したイベントの申込書は、会社や役所に提出する書類を書いたことのある人なら苦もなくできるだろう。それよりもずっと大変だったのは印刷所への入稿だ。軽く5倍は大変だった。それは続編(印刷~イベント当日編)を読んでほしい。

(文/石徹白未亜[http://itoshiromia.com/])

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