隣に来てほしくないサークルを指定できる! 初心者が同人活動を始めてみると…【イベント申し込み編】

■あいつには隣に来てほしくない、そんなニーズにも対応

 もともと同人誌即売会は、マンガやアニメが好きな人が「○○市民会館、第一会議室」的な場所を借りて仲間内で同人誌の頒布をしていたのがルーツで、個人が仕切っていた。それがアニメ、マンガの市場が爆発的に大きくなり、今ではイベントの多くは企業主催となっている。ちなみにコミケ3日間の参加サークルは合計約3万5000。サークル側の参加者だけで、これだけいるのだ。コミケに次ぐ大型イベント「コミックシティ」も、東京、大阪では1日の参加サークル数が1万を超える。

 イベントは「オールジャンル」か「オンリー」に大別される。「オールジャンル」は先述の「コミケ」や「コミックシティ」などが代表的だ。さまざまなジャンルの同人誌が頒布され、中には研究や評論といった硬派なジャンルもある。「オンリー」は、特定の作品、特定のカップリングなど、対象を限定したイベントになる。

「オンリー」の場合、例えば「泣いた赤鬼オンリー(例)」では企業が主催する以上、収益に足るほどのサークル数を集められないため、開催は難しいだろう。そのためオンリーはおのずと、今流行っているマンガやアニメ作品の二次創作を中心にしたオンリーになる。特に今が真っ盛り、というジャンルの場合、「桃太郎オンリー(例)」と、作品のオンリー開催ではまだ大きすぎるので「犬×キジ限定オンリー(例)」といった、カップリングを介した、より対象を狭めたオンリーまでもが開催されたりもする。

 製作期間を2カ月と想定し、ちょうどいい時期に開催される“コミケではない”オールジャンルのイベントに申し込むことにした。なお、コミケの公式ホームページを見ると『会場の都合などで全てのサークルを受け入れられない状態が続いています。 現実的には約3割のサークルが、残念ながら抽選漏れになっております。』という記載があった。そんな難関にいきなり挑むのは無謀だし、だいたい夏コミの申し込みは2月中旬には締め切られている。それにコミケは開催が真夏か真冬だ。気候的にもっと楽な時期を選びたいというのもあった。

 著者が参加したイベントの場合、クレジットカードとパソコン環境があれば申し込み、支払いはすべてオンライン上で(郵送を介さずに)できた。サークルの参加費用は4000円ほどだった。なおコミケは8000円だが、コミケ以外のイベントはおおむね3000~4000円強のところが多い。

 申込書には「どんな本(ジャンル、カップリングなど)を、何冊」搬入するかの記載欄があり、この時点で作ってもいなかったので、こんなどんぶり勘定でいいのだろうかと思いながら記入した。実際、このときは2冊搬入、と強気だったが、実際は1冊になってしまったのだが。

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