委託代金未払い騒動の真相は？　渦中の同人ショップ・D-STAGEの回答

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同人ショップ「D-STAGE」公式サイトより。

　同人ショップ・D-STAGEが委託代金を未払いにしていると、複数の同人制作者のツイートが発端となり、注目を集めている。

　D-STAGEを運営する有限会社デジタルステージは、2004年に創業。Yahoo!やAmazonでもネットでの取り扱いに長けた同人ショップだ。2009年からは秋葉原に実店舗をオープンしていたが、2014年11月に移転のためとして一時閉店している。

　発端となったのは、同社に商品を委託していたという「DJ TECHNORCH (テクノウチ)」名義のツイート。同社の未払いについて、次のように記されている。

（以下、‏@technorchのツイートより引用）

『999 Recordingsは現在秋葉原同人委託ショップD-STAGE(デジタルステージ)から商品委託代金未払い約350000円の被害を受けており、只今問い合わせ中で御座います。念の為、トップページ・新譜ページの委託欄から当該店を削除しました。ご購入なさらぬようお願い致します。』
（引用終わり）

　これを契機として、何人かの同人制作者らが未払いの現状についてツイート。そこには「かれこれ16ヶ月くらいお支払頂いておりません」というツイートも見られる。

　果たして、未払いの事実はあるのか。D-STAGEを運営する有限会社デジタルステージに電話取材をしたところ、同社代表者の藤野武史氏は、次のように話した。

「振込が遅れているという事実はあります。弊社の経営状況に問題があると思われるのは、仕方がありません……。支払いが遅れているのは、複合的な原因からです。（D-STAGEで）販売しているのは、個人の方が作られているものですから見えない部分で経費がかかっています。メーカーの商品と違って、パッケージングもうちでやっていますし……。それに市場構造の変化、市場が縮小に転じているのが、弊社のような中小に影響しています……」

　経営状況が困難であることを隠さない藤野氏だが、踏み倒して逃げなければならない状況になっているのか？　という問いには、NOだと言う。

「お時間をいただいていますが、支払いをしないつもりはありません」（藤野氏）

　なお、藤野氏は現在、この未払い問題がネットで注目されているという事実は知らず、驚きの声を挙げていた。しばらくは事態の推移を見守るのが懸命のようだ。
（取材・文／昼間 たかし）