“赤くて硬くて大きいの”の破壊力がバツグン!! 妄想乙女のやり過ぎ感がハンパない『烈車戦隊トッキュウジャー』

 ただなぜ記憶を失っているのかは、わからない。町が闇に呑まれたせいか、あるいはシャドーラインのせいなのか……。しかし、あくまでトッキュウジャーの使命は闇の排除なので、もし自分たちの町を探すのなら烈車を降りろ、とのチケットの言葉に、ライトたちは困惑する。感受性の強いカグラ(演:森高愛)は、次の停車駅“平和谷”で思い悩んでいるうちに、烈車に乗り遅れてしまう。続いてやって来たクライナーから降り立ったシャドー怪人・チェーンシャドー(CV:森田順平)に、たった一人で立ち向かうが……。

 さて始まりました妄想乙女、5号ことカグラ回。自然と明るく楽しいコメディ回と思っていましたが、意外に失った記憶や町への思いと、戦う意味について触れるというシリアス展開。これです、この予想の裏切り方こそ、やすこにゃん【編注:脚本の小林靖子氏のこと】の真骨頂。「(シャドーを)倒せるのはトッキュウジャーだろ。そしたら、やるしかない」とナチュラルボーンでヒーロー思考のライトと、それでも町への未練に揺れるカグラの対比が見事です。

 そんなカグラが対するのは、シャドー怪人、チェーンシャドー。名前の通り鎖をモチーフとした外見で棺おけを引っ張りながら、「届けに来たぞ、棺おけを。お前の入る棺おけを」という歌を口ずさむ、就学前の児童ならトラウマになりかねない怖さの怪人です。

 でも、恐怖に震えながら変身して「烈車戦隊トッキュウジャー」と名乗りをあげる彼女に「一人なのに戦隊?」とわざわざツッコむところなどには、前回のサーベルシャドー同様の紳士っぷりが見られます。

 そして、いよいよ全国のカグラファンお待ちかねの“私は強い”の妄想コスプレシーンです。ご存知とは思いますが、思い込みの激しいカグラこと5号は、強くなった自分をイマジネーションすると、実際にその力が使えるようになるという、妄想具現化能力の持ち主。これまで“KAIRIKI(怪力) GIRL”“KUNG-FU GIRL”ときて、今回見せたイマジネーションは……空飛ぶ“SUPER GIRL”!

「訴えられないの?」「戦隊モノはマーベルのはずだろ?」【筆者注:以前、戦隊モノシリーズの放送枠でマーベルコミック原作のアメコミヒーロー『スパイダーマン』のテレビシリーズを制作したことを受けての発言】と、DCコミックの『スーパーマン』に登場するスーパーガールを彷彿とさせる演出を心配する意見もチラホラと見られました。

 実はワタクシ、放映開始前のプレミア発表会で見せたカグラの、あまりにフレンドリーな男性陣への接し方(含むボディタッチ)に「もしや、カグラはサークルクラッシャー的な存在で、『鳥人戦隊ジェットマン』並みのトレンディ戦隊ドラマが見れるのかしら?」と、あらぬ考えをしてしまいましたが、始まってみると彼女は、“どんなコスプレも厭わないホントにいいコ”。思春期真っ盛りな16歳には微妙すぎるこれらのコスプレが、一年間でどこまでエスカレートしていくのか、期待大です。

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