TVアニメ『おそ松さん』落ちがないのに落ちてる!?3期第10話

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「ZANSU」

　巨大アスレチックの大会「ZANSU」にイヤミが挑戦。そこに登場したのはまさかのあのキャラクター!?

　作品の中でも自粛が強いられ暗いムード。街中がピリピリとしており、すぐに人々は怒り、何かするとすぐ批判されている生活に嫌気がさしているハタ坊たち。

　そんな中、突然イヤミが自作のアスレチックで猛特訓を始めた。イヤミはハタ坊たちの姿を見つけると自分とお揃いのTシャツを手渡し、共に練習をするように進める。彼らもそのイヤミの勢いに乗せられ共に猛特訓をスタート。
　
　そして、SASUKEならぬ、「ZANSU」という巨大アスレチックの大会が開催される。多くの屈強な男たちの中に混ざり、大会はスタート。だが、ハタ坊もデカパンもチビ太もファーストステージで脱落。

　イヤミは一人、なんとかファーストステージを抜け、セカンドステージまで駒を進める。だが、第2ステージ途中で落下してしまい、クリアならず。イヤミ脱落ということで今年はZANSUクリアは誰もおらず、暗いこの世の中を明るく照らすことは出来ないという悲観的なアナウンスが流れる。　

　そのとき、それを遮る存在が現れた。過去第1話に登場しあまりのはちゃめちゃっぷりにお蔵入りになった際に登場したキラキライケメン化した6つ子F６2020が登場したのだ。

　彼らはルールなどものともせず、6人でBLを意識しながら難関を突破していく。手を貸したり勝手に床を増やしたりとやりたい放題。それでも周囲からは応援の言葉が多く届く。

　制限時間も飛び越え、最終的には全裸になって、彼らは全ての障害を超えてZANSUをクリアする。このくらい時代に明るい気持ちを届けた。オチなんてなくてもいいのだ。

「人狼」

　バスローブ姿のカラ松が狼に襲われた！そんな事件にまさかのあの名探偵が復活！？

　一時期やたらとはやった人狼。それがおそ松さんの中でも行われる……のかと思ったら。

　ちなみに人狼というのは、ボードゲームの一種。ある館に集まった人の中に昼間は人間の姿をしているが、夜は狼になる人狼が紛れ込んでおり、毎晩一人ずつ食べられてしまう。誰が人狼かを推理するゲームだ。

　カラ松が襲われたことでメンバーの中に人狼がいると疑い始めた面々。一体、誰が人狼なんだ!?　と思ったらめっちゃ見た目が狼で、口の周り血だらけにしてるやつがいる……！　だけど誰も彼を人狼だとは疑っておらず、おそ松が怪しいのではないかとまで言いだす。

　トド松が職業を占い師だとカミングアウトし、裏切者のチョロ松も占い師の対抗としてカミングアウト。どうして見た目が怪しいやつから疑わないのかは不思議だが、徐々に疑心暗鬼に陥っていく。

　どうしようもなくなった十四松は人狼に誰を今日吊るかを尋ね、その結果、本物の占い師であるトド松を殺そうといわれる。それを見ていておそ松は恐ろしくなり、自分の職業を突如カミングアウト。

　おそ松の職業は、「和み探偵」実に5年ぶりの登場となる。彼は事件の解決はできないけれど、場を和ませることが出来るという能力を持つ。

　彼は面々を和ませるために、くだらないことをやりまくる。最初は反発していたトド松も、どんどん和み探偵に取り込まれていく。さらにその和やかさにつられて、人も狼もたくさんやってくる。その人たちを招いてパーティのような様相になり、人間も狼も関係なく楽しく和やかな時間を過ごす。そして、夜が訪れいあわせた人間は狼たちにしっかり食べられてしまうのだった。

　どちらもオチはないけれど、暗い世相の中になんとなく勢いで明るくなるようなエピソード。自由なおそ松さんらしい励まし方のようにも思える。

　次回は年内に消化すべきエピソードを消化するぞという意志が感じられる、2本連続放送のようだ。連続で見ると疲労しそうだが、どんなエピソードが飛び出すのか楽しみだ。