サブタイトルの通り、こぼれ話が五月雨式に襲い掛かってくる。ファンタジーもSFも何でもありである。カオスな雰囲気漂うがこれでこそおそ松さんである。
『ヘアーサロントッティ』
坊主頭に一本だけ髪が生えている、でおなじみのチビ太が、カットとカラーリングをしてもらいにやってきた。カットって、切っていいのかよ。カラーリングに意味はあるのかよ。だが、客からの要望には応えなくてはならない。トッティが恐る恐る一本だけの髪にはさみを入れ、さっと染料を塗り上げるとチビ太は満足して帰っていった。一万円をトッティに握らせて。果たして、あれでよかったのだろうか。
『立っち』
にゃーちゃんとトト子ちゃんがプロレスラーでコンビを組んだのは覚えているだろうか。今回もデスマッチを繰り広げてボロボロになりにゃーちゃんの家に帰りつく。ママの帰りを待っていた赤ちゃんはママのボロッボロの姿に恐怖を覚えて逃げ惑う。
その姿をにゃーちゃんとトト子ちゃんは立っちができたと喜ぶが、多分そういうことじゃない。
『Docking』
突然の宇宙。突然のSF。 チョロ松とトド松が何かしらの使命を全うして小型宇宙船で宇宙ステーションへ帰還。ドッキングを行うらしい。
だが、ドッキングする接続部の形が全く違い、ドッキング出来なさそうであることが判明する。
ギリいけるのでは? と考えるチョロ松と、完全にダメだろと止めるトド松。有識者たちに話を聞いてみても自分を信じろなど精神論しか語ってくれず何の役にも立ちはしない。
もうこうなったら強い気持ちで挑めばいける、という事になり荒業でどうにかしようとするチョロ松。だが、形が違えばドッキングなんてできっこないのは火を見るよりも明らか。無理がたたって、ドッキング部分が摩擦して引火。大爆発をして終了である。
『夜道』
深夜、家路を急ぐイヤミ。2時という気味の悪い時間帯ということで先を急ぐイヤミの前を河童が通り過ぎる。だが河童は川に入るなりすぐさま溺れてしまう。
さらに現れた小豆洗いは小豆を喉に詰まらせ、ろくろ首は自分の首がからまり、アマビエは咳が止まらず吐血。のっぺらぼうは前が見えなくて多くの場所に体を殴打しまくるなど、それぞれの特性にからめとられて結局全員死んでしまう。
『とんちマスターちび休』
つまり一休さんをチビ太がやるということである。かの有名な橋を渡るな、に対するトンチや、屏風の中のトラをとらえる話を全てプロテインでムキムキになったチビ休が解決する話だ。なぜプロテイン…‥‥。
『松造の仕事』
松野家の家系を一人で支える、父松蔵。五つ子も父がどんな仕事をしているのか実はよく知らないとのことなので、見に行ってみることに。
松松商事というのがお父さんの会社。こっそりのぞいてみると、よくある職場の風景の中で、他の社員が皆PCと向かい合っている中お父さんだけは机に何かをだすわけでもなくぼんやりしているように見える。そして突然何を思ったのか、アフロのヅラをかぶり出しては取り、電話が鳴ったと思ったら取ってすぐ切るなど奇行としか言えない行動をとり始めた。
だが、そんな奇行を行う父に上司らしき人物はお金をおもむろに渡すなど、意味が解らない。一体自分たちの父親はどんな仕事をしているのか? 突然何か創作を始めたとおもったらすぐに壊し、踊り出し、また電話を切る。机の上でゴロゴロしてフリーズして、やっと電話に出たと思ったら、聞いたことのない言語で話始める。
そして部屋から出たかと思ったら会社の壁を登り始め、屋上でライフルを構えだす。殺し屋なのか? と思ったらお父さん本人が撃たれてしまうがなぜかピンピンしており、またしても上司からお金をもらい、最終的には部長に昇進していた。
謎が多すぎるけれども、五つ子の家はこうやって支えられているのだ。怖い、だけどありがとうお父さん。
『ボイス機能』
AIおむすび達は一度聞いた声なら完全再現できる機能がついている。この機能に目をつけたチョロ松とカラ松は、それならトト子ちゃんの声も出せるのでは!? と思い立ったことからスタートする。まずは名前を呼んでもらうなど可愛いものだったが、やはり欲望はどんどん下ネタのほうに……。淫らな言葉をしゃべってもらいたいと思いながらもトト子ちゃんに悪い、とやめようかどうしようかと延々と悩み続ける。
だが、欲望が勝ち大量の原稿用紙に行ってもらいたい言葉を書きだし、感情をこめて読み上げてもらう。ピー音満載の言葉攻めに二人は鼻血を吹いて倒れ、死亡してしまう。
『十四松知事』
十四松県の十四松知事が、定例会見を開くという。どこだよ十四松県って。というツッコミも受け付けられないくらいに、十四松ワールド満載な会見。手厚く奉り、遺憾でございます的な、なんとなく難しい言葉を羅列しているだけで意味は全くない。「お前なんで当選したんだよ!」 と現実の政治家にも時たま思う言葉が十四松になら声を大にしていえる。
なんとも不思議な会見と共に、今週のおそ松さんにも幕が下りた。本当に小話! 頭を空っぽにしたい月曜日に見るにふさわしいような、そんな回。次回からはまたいつものスタイルに変わるのだろうか。次回も楽しみだ。
TVアニメ『おそ松さん』ファンタジーでもSFでもなんでもありな3期第7話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、おそ松さんの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
人気記事ランキング
人気連載