TVアニメ『おそ松さん』まさかの魔法少女回?3期3話

TVアニメ「おそ松さん」公式サイトより

 このエピソードだけ他の話数を通してのもの。双子のAIロボットを取り巻くお話だ。なんでもできるAIを相手に色々試してみる6つ子。洋服を変えてシャッフルしても一発で自分たちを見抜くことができるのは、情報を蓄えて班別しているかららしい。勉強して成長していくAIに皆夢中だ。

 6つ子と仲良しになったことだし、自分たちの知り合いにも紹介しようとAIのおにぎりたちを連れまわすことにしたカラ松、チョロ松、トド松。

 だが、チビ太の「チビ太」という呼び名は侮蔑にあたるのでは? だったりハタ坊のハタは何のためについているのか? ダヨーンの生態、デカパンは公然わいせつ罪では? などなどそれを言ったら作品のキャラクターとしておしまいだよ、という現実的なことをいちいち突きつけてくる。

 そういうことはいいっこなし、というのが暗黙の了解だと思うが、AIであるおにぎりたちにはそれが通じない。間違ったことは言っていないのかもしれないが、この微妙な感じ、本当にどう説明したらいいのやら……。少しおにぎりに危険な臭いを感じつつも幼馴染のアイドル、トト子ちゃんの元へ連れていった。

 トト子ちゃんならば、「可愛い」以外の評価は出ないはずだから大丈夫、と思ったものの「見た目」の評価を聞いてみると94点をたたき出した。かなり高得点だと思うのだが、トト子ちゃん的には100点じゃないことに納得がいっていない様子。 続いて、アイドルとして活動している点数も訪ねてくる。この点数はなんと2点。 これはさすがにヤバイ、と兄弟たちは慌てるが、おにぎりたちは事実を伝えたまでだと無頓着。さらには、何故聞いてしまったのか自分の人間性についての評価をおにぎりたちに問いかけてしまった。この答えは、「うんこ」まさかの数値でもなんでもなくうんこである。人間性がうんこって言われたトト子ちゃんがどんな行動にでるか。そう、怒り狂うのである。

 冷凍室に吊るされ、チェーンソーをもって踊るトトコちゃんに切り刻まれ、カラ松、トド松、チョロ松は棺桶に入った状態で家路につくのだった。

 おにぎりたち、今日は失敗してしまったと一日を振り返り、もっと気に入られなければと話あう。全くAIに興味を示さない一松に、何か行動を仕掛ける素振りを見せる。このAI たちの目的は一体???

「マジック天使 マジヘライッチー」

 今何を見せられているんだ? というくらい唐突に、80年代のような魔法少女アニメがスタートした。なんだ? マジヘライッチーって。 名前的には一松? え?

 中の人はそのままに、松野一美という主人公が、あるある過ぎる「遅刻遅刻ー!」をやってのける。彼女の想い人は学校のアイドル、白馬に乗った王子様十四先輩。(顔は十四松)。彼に告白したいけど勇気が出せないらしい。

 外でも廊下でも白馬で移動する男のどこがいいのかわからないが、恋に悩む一美。そんな彼女の元に、不思議な生命体が現れ、変身ステッキを渡してくれる。

 「私が、魔法天使!?」と言いながらも、変身すると赤髪の魔法少女に。ここで正義の力を振りかざしたりなんだりするのかと思いきや、先輩の周りでキャッキャウフフしている女子どもに嫉妬しまくり、自分を卑下し、最終的に「みんな死ねばいいのに」という結論にたどりつき、皆を殺して回ることに。

 キラキラした魔法少女ものかと思いきや一転、血が噴き出す猟奇モノに。思いを寄せる十四先輩も血みどろのイッチーに迫られて恐怖してしまう。逃げてもすぐに追いつかれてしまい絶対に逃げられない。怖い。

 おそ松さんアニメなんでもありすぎて、次の瞬間に何が起きるかわからないところが持ち味でもあるが、まさかこんな魔法少女をぶっこんでくるとは。AIの話も闇が深そうにみえて極浅な展開が待っていそうで、着地点も気になるところ。次回が楽しみだ。

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