TVアニメ『おそ松さん』お母さんの偉大さがわかる3期第9話

TVアニメ「おそ松さん」公式サイトより

 今回は3話構成。「おそ松」を名乗るならば知らねばならない「シェー」に始まり、閑話休題のショート作品「衣装」を経て、世の主婦共感の嵐「家事をやろう」というなんとなくまとまりがあるようでない3本立てだ。

「シェー」

シェーの意味が分からない双子のAIロボットは・・・。

 6つ子が事あるごとにやる「シェー」をみて、それが何なのか理解ができないおむすびたち。十四松に相談してみると、本家に聞いてみようと家から連れ出して、イヤミの住む橋の下へ。

 昭和の時代からシェーをやり続けてきている男、イヤミに改めてシェーとは何なのかを聞きに行く。知らないということに若干ぴりついたイヤミだったが、最近出てきたこ達だから知らなくても仕方ないだろうと言われたらまぁ仕方ない。

 イヤミは家の中から、今まで色々な人達がシェーをやってきた記事などをまとめたスクラップ帳を取りだし見せてくれる。一世を風靡したことがあるというシェー、かなりの数の人がやっている。これが無ければおそ松くんも売れず、この時代に再アニメ化もなかっただろうしぴえろも倒産してただろうしシェーは全ての原点であると言い放つイヤミ。

 だが、それはおむすびたちには通じない。現代でもなお「有名」だというのは正しい表現ではない、と突っ込んでいく。60年以上前に生まれた遺物であり、現在の認知度としては低い。正しく言うならば「過去人気だった、今は微妙なギャグ」という認識が正しいのでは? と言い放つ。これにはイヤミも怒り、十四松もまずいと思ったのか土下座である。

 気を取り直して、イヤミはレジェンドのギャグぐらい覚えておけとまたしても強気な態度に出るが、それすらもまたバッサリと切られてしまう。ギャグというのは滑稽な動作や台詞で人を笑わせるもので、今時シェーで笑う人は少なく、ギャグなどを競う大会に出てもファイナリストになれる期待値は低い。そんなギャグは令和に必要なのか? こんなことを言ったらまたしてもイヤミが怒るだけである。 

 だがおむすびたちはシェーを知りたいと思ってここまで来たのだ。改めてイヤミに頭を下げ、シェーを教えてもらう事に。

 教えてもらいたいという熱意はイヤミを動かしたようで、入念な準備運動ののち、イヤミは渾身のシェーを連発しておむすびたちに教えようとしてくれた。

 だが暫くは付き合ってくれたが、おむすびたち雁塔に知りたいのはシェーが何かいうこと。シェーをやりたいわけではないのだ。

 イヤミに、シェーの本質や意味、存在意義、因果関係を問いただしたがどんどんイヤミがその問を考えつづけわからなくなり、最後には旅に出てしまった。

 ノリと勢いのギャグに多大な説明を求めてはいけない。考えたらそこで最後できなくなってしまうものだ。その辺りはやはりAIには難しかったのかもしれない。

「衣装」

衣装をめぐってトト子とにゃーは口論となり・・・!

 トト子ちゃんとにゃーちゃんの小話。自分の方が可愛いし歌もダンスもうまいはずなのになぜ人気が出ないのかと悩むトト子ちゃん。にゃーちゃんからしてみたら、一目瞭然魚アイドルだから意外の理由はないのだが、本人はこだわりをもってやっている様子。

 だが改めて、その魚のかぶりものをやめたらどうかとアドバイスを送ってみる。強引に被り物を取ってみると、サラサラの髪が現れて可愛いお顔もよく見える。だが、かたくなに被り物をかぶろうとするトト子ちゃん。

 何度も何度もかぶったり脱がせたりの攻防が続くが、結局トト子ちゃんは魚の被り物を諦めることはなかったのだった。

「家事をやろう」

松代を怒らせてしまった6つ子。機嫌を取るために家事をするのだが・・・!?

 ニートの息子が家に6人もいるというだけで心労もやばそうなのに、松野家の家事を全て一人でこなす松代。尊敬に値する。なのにそのありがたさにも気づかず、出された朝ごはんに対して辛辣なだめだしをしてしまう6つ子たち。その心無い言葉に切れた松代は、もう家事はしない宣言と共にだらけ始めてしまう。料理も掃除も洗濯も。そのほか名前のつかないあれやこれや、全てを松代に任せて気ままなニート生活をしていた彼らにはかなり痛い宣言。

 そんなわけで6つ子は、自分たちで家事をやってみようと立ち上がる。選択をやろうと思うと、兄弟の靴下の脱ぎ方一つにも文句が言いたくなる。それに正論っぽく返されるとどれだけイラつくか。

 掃除機をかけていて障害物となる人物を避けたら、そいつがまた進行方向にいた時のイラつき。洗いにくい魚焼きグリル。ネットで仕入れた家事のアドバイスをどや顔で読み上げるだけで手を出さない奴にイラついたり、洗い物をやってもやっても新たな洗い物が出たりする。トイレを立ってする奴は自分で掃除してからにしろ。

 買い物に出ると、普段何気なく食べてる食品が意外と高かったり、家族の分を買って帰ると時間も取られるし重たいし、かといって安売りを見逃したくないし……と葛藤もする。

 料理を作ってみたら失敗もしまくる。お米を研ぐのもままならない。だけどなんとか夕飯と呼べそうなものをこしらえて、母に見せやっと許しを請う事が出来た。

 父も帰宅し、家族全員で食卓に着こうとしたのだが、父は誰かと食べてきたらしく「ごはんいらないわー」と気軽に一言。 今までだったらなんとも思わなかったこの一言に、6つ子たちガチギレ。ごはんいらないなら先に連絡しとけ!! 一松が思ったよりもちゃんと家事もしっかりこなし、母の気持ちに一番寄り添えていたような。

 当たりまえに思っているお母さんの仕事、本当にやってみるとわかるけれどかなり大変である。ニートが少しでもそれを知って成長したのならいいのだが。

TVアニメ『おそ松さん』お母さんの偉大さがわかる3期第9話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!